【腎臓病と重曹】アシドーシスなど腎機能が悪化した透析手前で処方される だるさやむくみの軽減に役立つ
体液が酸性に傾くことを「アシドーシス」といいます。腎臓病が進行すると人工透析治療を受けますが、その一歩手前のレベルといえます。アシドーシスの患者さんにはもちろんですが、その兆候がある人にも、重曹をアルカリ剤として処方します。すると、吐き気やだるさ、むくみなどの症状が軽減します。透析液の中にも重曹は含まれており、酸塩基平衡維持に役立っています。【解説】中尾俊之(腎臓・代謝病治療機構代表/望星西新宿診療所院長/東京医科大学名誉教授)