芸術島の愛らしい子猫たち
573kmの猫旅

瀬戸内海は猫島が多いと言われていますが、実のところ子猫に出会う機会はめっきり少なくなりました。
訪れた粟島(あわしま)は初めて訪れた島ですが、猫が多くいるという噂はありませんでした。期待していなかった分、驚きと嬉しさが倍増した1日でした。
お庭の猫ハウスで子猫の増し盛り
瀬戸内国際芸術祭の期間中は各島々、多くの観光客で賑わっています。
粟島もアート作品の見どころが多く、至る所で人だかりができていました。
そのひとつの露店で、人だかりを気にしない人馴れした猫を発見。

人だかりに向かう人慣れした猫
猫の後についていくと、とあるお宅の庭で子猫を発見しました。

なんとお庭の猫ハウスに子猫がいました
家主に撮影の許可をいただいたところ、更に奥から子猫を連れてきてくれました。

家主が子猫を増し盛りしてくれました

子猫でいっぱいの猫ハウスです
がんばれビビりの黒子猫
大人の猫も交えて一気にお庭は猫だらけになりました。

お庭は猫だらけの状態です
たくさん猫がいると、猫たちの行動の差が目につくものです。
けげんな表情をした黒の子猫は、奥に引きこもっていただけに慎重な性格のようです。

けげんな顔をしている黒い子猫
同じ年頃の子猫の後に隠れたり、じゃれあっていたとしても何となく動きがどんくさかったり。

黒い子猫は同じ年頃の子猫の後にかくれています

他の子猫に比べて機敏とはいえない動きです
でも、今は弱々しくても、きっと精悍な黒猫へと育っていくのでしょう。なにしろ黒猫は運動能力が高いと言われてますから。

力強く立ち上がります。がんばれ
ママに猫っ可愛がりされる子猫
視線を感じて横に目を向けると、かわいい親子が撮影の様子を見ていました。

親子にみつめられてドキッとします
まったく同じ柄の親子です。
たぶん母猫の子供はこのそっくりな子猫だけではないはず。
でもこの子猫だけ近くにおいて大事にしています。まさに猫っ可愛がり。
当の子猫も、始終可愛がられて当然のような態度です。

それにしてもそっくりな親子ですね

ママの寵愛に当然という表情の子猫
親としては自分にうりふたつなのでどうしても贔屓してしまうものなのでしょうか。

水飲み場への移動も親子一緒
さて、瀬戸内芸術際は3年に一度の開催ですが、猫は一年中おりますので、「猫」をテーマにした旅に出てみてはいかがでしょう。

粟島の高台からの景色
瀬戸内の綺麗な島々を眺めながら、船に乗って猫探しの旅をする。おすすめです。
作者プロフィール
南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。
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