2022年はサッカーのワールドカップで盛り上がりましたね。侍ジャパンの活躍に胸熱になりましたが、アフリカ初のベスト4に進んだモロッコにとっても忘れられない大会になりました。で、私はモロッコで出会った猫たちのことに思いを馳せました。モロッコの観光都市マラケシュの猫を以前紹介しましたが、今回はマラケシュからバスで3時間ほどの港町「エッサウィラ」の猫たちです。〈連載40〉

モロッコの港町はネコが華をそえる

11897kmの猫旅

エッサウィラは、日本人にはあまり馴染みのない街ですが、アーティストたちが多く滞在することから「芸術の街」としても知られ、ヨーロッパの人々のリゾート地として栄えているようです。

画像: 11897kmの猫旅

白壁に青い漁船が映える景観は美しく、港町らしく多くのカモメが飛び交う姿は圧巻です。

画像: 青く塗られた漁船と群がる白いカモメたち

青く塗られた漁船と群がる白いカモメたち

世界文化遺産に登録されていますが、町に暮らすたくさんの猫がその認定理由になっていると思える程、可愛い猫たちがいました。

画像: 漁港の荷上げ場には猫がいっぱい。あちこちから子猫も顔を出します

漁港の荷上げ場には猫がいっぱい。あちこちから子猫も顔を出します

画像: 魚市場の棚の上は魚がはけた後は猫が並びます

魚市場の棚の上は魚がはけた後は猫が並びます

陽光輝く港町で暮らす猫たち

漁港では漁師さんが棚に魚を並べ直接売っていました。

その近くには猫たちの姿はあるのですが、あまり興味はない様子。

生ウニに惹かれてその場で食べてみたら理由がわかりました。中身がほんのちょっとしかない痩せウニです。

画像: 市場の屋根の上をゆったりと歩く

市場の屋根の上をゆったりと歩く

漁港だけでなく町のあらゆる所で見かけた猫たち。

日の光を浴びて被毛が輝いていて見ているだけでほっこりしてきます。

画像: カフェ屋根の上で日向ぼっこしていたり

カフェ屋根の上で日向ぼっこしていたり

画像: 17世紀にフランス人が設計したヨーロッパ風の街並み

17世紀にフランス人が設計したヨーロッパ風の街並み

ただ、警戒心がなさ過ぎて心配です。

雑踏の中に子猫がいたり、道の真ん中で爆睡している猫たちもいて注意を払っていないと"猫ふんじゃった"になりかねません。

画像: こんな小さな子猫がお店の前でうろちょろ

こんな小さな子猫がお店の前でうろちょろ

画像: カフェの前で警戒心もなく爆睡する3匹警戒心もなくの猫たち

カフェの前で警戒心もなく爆睡する3匹警戒心もなくの猫たち

沢山の壁の華が咲く

人に近づき過ぎるのはダメと学習した猫たちに限っては、道の真ん中にいるのは避け、隅っこで佇んでいます。

白壁の前、扉の前などを背にしている姿は、ダンスに誘うお声がかかるのを待つ壁の華のようです。

画像: 白い壁の前の美しい茶白トラ猫

白い壁の前の美しい茶白トラ猫

画像: 扉の前で人待ちする2匹

扉の前で人待ちする2匹

見目麗しい猫たちがお気に入りの壁の前で待っている。

これはもう、写真を撮りまくるしかないでしょう。

エッサウラの町はたくさんの華ある猫たちを見ることができて、とても楽しい思い出をつくることができました。

画像: 味のある白壁の前のエキゾチックな猫

味のある白壁の前のエキゾチックな猫

画像: 目がうるうるしている子猫もいました

目がうるうるしている子猫もいました

画像: シルバースモークのイケメン猫

シルバースモークのイケメン猫

画像: カラフルな壁の前の白黒ネコ

カラフルな壁の前の白黒ネコ

画像: 対戦相手まち?強そうな黒猫

対戦相手まち?強そうな黒猫

画像: ハチワレ猫も壁の華です

ハチワレ猫も壁の華です

画像: この日は少し風が強かったですが美しいビーチもあります

この日は少し風が強かったですが美しいビーチもあります

モロッコを訪れたら、少し足を伸ばして、美しい街並みとたくさんの猫に会えるエッサウィラも訪れてみては。猫が大好きな人もそうでも無い人もきっと思い出に残る旅になるでしょう

作者プロフィール

南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

画像: 南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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