腎機能が低下すると、体液とイオンのバランス機能や、老廃物・毒素のろ過機能が低下し、体がむくんできます。至隠は、腎臓や膀胱に関係するツボなので、ここを刺激することで、体の中の余分な水や老廃物の排泄が促され、腎臓の働きがよくなります。【解説】田辺智美(「足健道」さと足ツボ療術院院長)
解説者のプロフィール

田辺智美(たなべ・さとみ)
28歳のとき、大型トレーラーに追突された事故により、重度のムチ打ち症を患うが、足もみで完治。これをきっかけに、ツボと反射区と筋肉を刺激する「足健道」を完成させる。2000年に石川県で開業以来、2万5000人以上の足の裏を診察。著書は累計45万部。『足もみで心も体も超健康になる!』(三笠書房)、『もむだけ美脚ダイエット』(産業編集センター)などがある。
[別記事:5つのタイプ別足の裏診断&1日1回でOK!「足もみ」のやり方→]
腎機能アップにお勧めの足もみ
腎機能が低下すると、体液とイオンのバランス機能や、老廃物・毒素のろ過機能が低下し、体がむくんできます。至隠(しいん)は、腎臓や膀胱に関係するツボなので、ここを刺激することで、体の中の余分な水や老廃物の排泄が促され、腎臓の働きがよくなります。
もう1つ念入りにもんでおきたい場所が、ふくらはぎ。重力の関係上、血流やリンパの流れが滞りやすくなる部位です。ふくらはぎをもめば、むくみだけでなく、排尿の改善にもつながります。
【もむ場所】
▶︎至隠のツボ

【もみ方】
親指と人さし指で第5指の爪の生え際を挟み、親指の先端で響かせるように、3秒間一定の圧を加える。
ペンチでネジを引き抜くイメージで

至隠のツボは、第5指の爪の生え際にあります。このツボに親指の先端がしっかり入るよう、写真のように足を持つのがお勧めです。ペンチでネジをグーッと引き抜くようなイメージで、ツボに深く響かせるように、強めに圧を入れます。
加えて、別記事の基本のもみ方①にある腎臓の反射区も、しっかりもむようにしてください。

この記事は『安心』2022年11月号に掲載されています。
www.makino-g.jp▼足の裏もみの記事をもっと読む