「上体左ねじれタイプ」の人は、上体が左にねじれており、右肩が前に出ています。骨盤と下半身は、逆に右にねじれています。重心は、左のかかとと右足の親指側にかかっています。顔も全身もお尻も四角っぽい印象です。腎臓や膀胱などの泌尿器、子宮や卵巣などの生殖器にトラブルが起こりやすい傾向があります。乗り物酔いや耳鳴り、扁桃炎、便秘なども多くみられ、下半身太りや下半身のむくみなどが起こりがちです。【解説】松岡博子(アピア均整院代表)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

松岡博子(まつおか・ひろこ)

アピア均整院代表。身体均整師会常任理事、副会長。身体均整法学院で身体均整法を学び、東京・高田馬場にサロンを開設。骨盤や背骨に着目した施術を行い、高い成果を上げている。『ゆがみをリセット! 骨盤ほぐし体操』(成美堂出版)など、著書・監修書多数。

[別記事:「ゆがむ」「傾く」ってどういうこと?知ってるようで実は知らない骨盤のトリセツ→

首を左にねじりやすい人は「上体左ねじれタイプ」

こんな体形が特徴

画像1: 【骨盤ほぐし体操⑥】首を左にねじりやすい「上体左ねじれタイプ」の人にお勧めのやり方

右肩が前に出ている。顔も全身もお尻も四角い印象の体形。夕方になると、下半身がひどくむくみがち。

画像2: 【骨盤ほぐし体操⑥】首を左にねじりやすい「上体左ねじれタイプ」の人にお勧めのやり方

気をつけたい症状

・泌尿器系の病気 ・子宮や卵巣の病気 ・耳鳴り、乗り物酔い ・扁桃炎 ・便秘 ・下半身太り、むくみ

上体が左にねじれており、それに伴って右肩が前に出ています。骨盤と下半身は、逆に右にねじれています。重心は、左のかかとと右足の親指側にかかっています。

顔も全身もお尻も四角っぽい印象です。歩いているうちに、スカートのウエストが右に回ることがよくあります。疲れたときには、あごを斜め左に突き出す癖があります。

このタイプの人は、骨盤のねじれのため、上体右ねじれタイプと同様に、骨盤内の臓器に負担がかかりやすく、腎臓や膀胱などの泌尿器、子宮や卵巣などの生殖器にトラブルが起こりやすい傾向があります。乗り物酔いや耳鳴り、扁桃炎、便秘なども多くみられます。

また、「食べる量がそれほどでもないのに太りやすい」という悩みを抱えるケースも多くみられます。

特に、下半身太りや下半身のむくみなどが起こりがちです。これは、骨盤のゆがみによる代謝の衰えから来るものです。

性格的には、ボランティア活動などを熱心に行い、「縁の下の力持ち」のような役目を果たします。ただ、優柔不断で、やや決断力が乏しい側面もあります。

もめ事が嫌いで、丸く収めたい気持ちが強く、表面的には強気に出たときでも、内心はドキドキしたり、不安を感じたりしています。

上体左ねじれタイプの人が、ゆがみをリセットするために効果を発揮するのが、下の骨盤ほぐし体操です。上体を右ではなく、あえて強く左にひねるのがポイント。その反動で、無理なく骨盤と体のゆがみをリセットできます。

この体操を行う他にも、あおむけに寝て、同じく上体を左にひねるのも効果的。簡単にできるので、寝る前などに習慣的に行うとよいでしょう。

骨盤のゆがみが取れてくれば、悩みのタネになりやすい肥満やむくみ、さらに前述のトラブルなども、起こりにくくなっていきます。

上体左ねじれタイプの人にお勧めの骨盤ほぐし体操

上体をあえて左にひねることで、その反動で無理なくゆがみが取れていきます。1日1セット行いますが、1日のうちに何度行っても構いません。。

①両手を胸の前で合わせる

画像3: 【骨盤ほぐし体操⑥】首を左にねじりやすい「上体左ねじれタイプ」の人にお勧めのやり方

足を肩幅に開き、ひじを開いて、両手を胸の前で合わせる。肩の力は抜く。

②左足を前に出す

画像4: 【骨盤ほぐし体操⑥】首を左にねじりやすい「上体左ねじれタイプ」の人にお勧めのやり方

左足を右足の斜め前に出して交差させる。

③上体を左にひねる

画像5: 【骨盤ほぐし体操⑥】首を左にねじりやすい「上体左ねじれタイプ」の人にお勧めのやり方

鼻から息を吸いながら、上体を左に10秒かけてできるだけひねる。最後に、もう一息吸いながら、さらにひねる。

④息を吐いて脱力

画像6: 【骨盤ほぐし体操⑥】首を左にねじりやすい「上体左ねじれタイプ」の人にお勧めのやり方

体をまっすぐに戻し、一気に息を吐いて脱力する。そのままの体勢で10秒リラックスする。

■イラスト/石山綾子

画像: この記事は『安心』2022年10月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2022年10月号に掲載されています。

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