「骨盤右下がりタイプ」の人は、右腰・右肩が下がって、重心が右外側になっています。太りたくても太れないという状態の人が多く、一般的にやせ型です。顔は卵形で左目より右目が小さく、骨盤とは逆に左に傾いています。胃酸過多や胃潰瘍、また肝臓病、血尿、うつ傾向にも注意が必要です。冷え症で暑がりという悩みも抱えやすいのがこのタイプです。【解説】松岡博子(アピア均整院代表)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

松岡博子(まつおか・ひろこ)

アピア均整院代表。身体均整師会常任理事、副会長。身体均整法学院で身体均整法を学び、東京・高田馬場にサロンを開設。骨盤や背骨に着目した施術を行い、高い成果を上げている。『ゆがみをリセット! 骨盤ほぐし体操』(成美堂出版)など、著書・監修書多数。

[別記事:「ゆがむ」「傾く」ってどういうこと?知ってるようで実は知らない骨盤のトリセツ→

首を右に倒しやすい人は「骨盤右下がりタイプ」

こんな体形が特徴

画像1: 【骨盤ほぐし体操④】首を右に倒しやすい「骨盤右下がりタイプ」の人にお勧めのやり方

腰や肩が右に下がっていて、顔は左に傾いている。やせている人が多く、左目より右目が小さい傾向が。

画像2: 【骨盤ほぐし体操④】首を右に倒しやすい「骨盤右下がりタイプ」の人にお勧めのやり方

気をつけたい症状

・胃の症状(消化不良、胃潰瘍など) ・肝臓病 ・血尿 ・うつ

骨盤の右側が下がり、それとともに、右腰・右肩が下がって、重心が右外側になっています。こうした骨盤と重心のズレを支えるため、おなか周りの筋肉が硬く緊張しています。

右下がりになった骨盤のゆがみによって、肝臓が圧迫されることから、消化器の働きが低下しがちです。太りにくいというよりは、「太りたくても太れない」という状態の人が多く、一般的にやせ型です。それでいて、背中の真ん中辺りの筋肉は盛り上がっています。

顔は卵形で、バランスをとるために、骨盤とは逆に左に傾いています。左目より右目が小さい、右足の関節が左足より大きいという特徴もあります。

性格的には、内向的でおとなしく、ロマンチストです。内向的でありながら、怒りや悲しみなどの感情はストレートに顔に出やすいタイプです。

また、そうした感情によって、消化器の働きが左右される傾向があり、ストレスから食欲不振や消化不良を起こすことがあります。ストレスをため込まず、上手に発散することが大切です。

健康面でも、一番のウィークポイントは胃で、胃酸過多や胃潰瘍などの胃の病気を起こす危険性が高いといえます。他に、肝臓病、血尿、うつ傾向にも注意が必要です。

また、冷え症で暑がりという悩みも抱えやすいのがこのタイプです。

骨盤右下がりタイプの人が、骨盤のゆがみをリセットするために効果的なのが、下の骨盤ほぐし体操です。体の左側面をよく伸ばすのがコツで、それによって骨盤のゆがみが取れていきます。

同時に、右に傾いた重心を中心に戻すため、歩き出すときやスカートやズボンなどをはくときなどに、「左足から動かす」ように心がけると効果的。このタイプの人は、通常、意識しないと右足から動かしますが、あえて左足から動かすことで、骨盤のバランスが取れてきます。

骨盤右下がりタイプの人にお勧めの骨盤ほぐし体操

左の体側をしっかり伸ばすことで、骨盤の傾きが整います。1日1セット行いますが、1日のうちに何度行っても構いません。

①足を肩幅に開いて立つ

画像3: 【骨盤ほぐし体操④】首を右に倒しやすい「骨盤右下がりタイプ」の人にお勧めのやり方

足を肩幅に開き、肩や腕の力を抜く。手は体の横に自然に沿わせ、視線は正面に向ける。

②左肩を上げる

画像4: 【骨盤ほぐし体操④】首を右に倒しやすい「骨盤右下がりタイプ」の人にお勧めのやり方

左肩を上げて顔に近づける。顔は正面を向いたままキープ。

③左の体側を伸ばす

画像5: 【骨盤ほぐし体操④】首を右に倒しやすい「骨盤右下がりタイプ」の人にお勧めのやり方

鼻から息を吸いながら、10秒かけて上体を右に倒していき、左の体側をできるだけ伸ばす。手は足に沿わせる。

④息を吐いて脱力

画像6: 【骨盤ほぐし体操④】首を右に倒しやすい「骨盤右下がりタイプ」の人にお勧めのやり方

体をまっすぐに戻し、一気に息を吐いて脱力する。そのままの体勢で10秒リラックスする。

■イラスト/石山綾子

画像: この記事は『安心』2022年10月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2022年10月号に掲載されています。

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