初めて訪れたアフリカ大陸であり、アラビアンな異国情緒漂うモロッコ王国。ここは猫王国といってもいいほど、どの街にいっても必ず猫の姿がありました。〈連載35〉

モロッコ・マラケシュ
神の国で暮らす猫たち

11,810kmの猫旅

迷路の街フェズや青い街シャウエンなど人気の観光都市はあるのですが、世界遺産ということもあり、モロッコといえばマラケシュが一番イメージしやすいかと思います。(映画にもなったカサブランカも有名です)

画像: 11,810kmの猫旅

マラケシュはモロッコのほぼ中央に位置します。

街の見どころは旧市街にある活気溢れる巨大市場。それに蛇使いの大道芸や屋台が建ち並ぶ刺激的なジャマ・エル・フナ広場です。

画像: 細い路地の交通手段は、自転車かロバかバイク。車は入れない

細い路地の交通手段は、自転車かロバかバイク。車は入れない

そして、この界隈の独特な雰囲気を醸し出すのに一役買っている猫たちをご紹介します。

因みにマラケシュとはベルベル語で"神の国"を意味します。

画像: 旧市街の路地で出会った猫

旧市街の路地で出会った猫

画像: 長毛と短毛の中間のゴージャスな毛並み

長毛と短毛の中間のゴージャスな毛並み

画像: 市場とは離れた住宅街の猫はゴージャスなルックスが多い

市場とは離れた住宅街の猫はゴージャスなルックスが多い

画像: シャム猫のミックスらしい青い目の薄茶トラ猫

シャム猫のミックスらしい青い目の薄茶トラ猫

画像: 幼さの残る猫は人とは一定の距離を保っていた

幼さの残る猫は人とは一定の距離を保っていた

画像: マラケシュの壁は赤で塗られた壁が多い

マラケシュの壁は赤で塗られた壁が多い

なぜか店のスタッフのように
商品(品物)の近くに佇む猫たち

モロッコのスークと呼ばれる市場の特徴は、曲がりくねった暗くて細い路地にたくさんの店がひしめく怪しさです。

ここマラケシュのスークも高く積まれた香辛料の山が並ぶ食料品から衣類や貴金属まで、ありとあらゆるものが売られています。

画像: 服やら鍋やら、いろいろな品物が並ぶスーク(市場)内部

服やら鍋やら、いろいろな品物が並ぶスーク(市場)内部

多くは値札がついて折らず、値段は交渉次第というところがさらに怪しい。

そんな買い物のし難さを猫たちがカバーします。品物の近くにちょこんといるだけで、観光客もつい足を止めてしまいます。

画像: 布地屋さんの店頭でご挨拶する縞三毛猫

布地屋さんの店頭でご挨拶する縞三毛猫

画像: 香辛料が並ぶ店頭でお客樣待ちの茶トラ猫

香辛料が並ぶ店頭でお客樣待ちの茶トラ猫

画像: クッションカバーとゴージャスな三毛猫

クッションカバーとゴージャスな三毛猫

画像: 絵画を売っているお店の前のハチワレ猫

絵画を売っているお店の前のハチワレ猫

画像: 積み上げた衣料品の前でお客樣待ちの三毛猫

積み上げた衣料品の前でお客樣待ちの三毛猫

画像: モロッコらしいデザインの色とりどりのランプと三毛猫

モロッコらしいデザインの色とりどりのランプと三毛猫

幻想的な街には
不思議な猫がよく似合う

広大なジャマ・エル・フナ広場はあちこちで大道芸人などがパフォーマンスを繰り広げ、夜は食べ物を売る屋台が出てお祭り騒ぎ。

画像: レストランから眺める夜のジャマ・エル・フナ広場

レストランから眺める夜のジャマ・エル・フナ広場

羊の頭を大皿に並べたり、客引きの声が響いたりで、くらくらとする賑わいです。

画像: 広場はたくさんの人で賑わっている

広場はたくさんの人で賑わっている

画像: 香辛料のお店の立体的な陳列

香辛料のお店の立体的な陳列

ところが翌朝広場に行ってみると屋台もイスとテーブルも何もかもが無くなっていてびっくり。

マラケシュは見慣れないものだらけの不思議な街でしたが、そんなところにも猫がちょこんと佇んで、神の国としての趣を添えていました。

画像: 夜、マラケシュ到着して向かったフナ広場で最初に遭遇した猫

夜、マラケシュ到着して向かったフナ広場で最初に遭遇した猫

画像: 呼び込みに誘われて入店した観光客向けレストラン。料理の記憶がないが店内に子猫がいたから許します。

呼び込みに誘われて入店した観光客向けレストラン。料理の記憶がないが店内に子猫がいたから許します。

画像: 妖しい雰囲気の猫。この広場はかつて公開処刑場だった。

妖しい雰囲気の猫。この広場はかつて公開処刑場だった。

画像: 広場を取り囲む建物で朝日を浴びる猫たち

広場を取り囲む建物で朝日を浴びる猫たち

画像: 赤い街の赤いレンガに映える黒猫

赤い街の赤いレンガに映える黒猫

画像: 宿泊していた宿に入る角で毎回必ず遭遇したハチワレ猫

宿泊していた宿に入る角で毎回必ず遭遇したハチワレ猫

マラケシュは、とても幻想的な街で、好奇心旺盛な旅人ならずっと彷徨っていたくなる魅力的な街でした。

街中に猫もいっぱいいて猫好きの方に超オススメです。

作者プロフィール

南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

画像: 南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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