現役の先生に、「最も優れていると思うツボ」を聞く本企画。今回は萩原カイロプラティック院長の萩原秀紀先生おすすめの「天迎香(てんげいこう)」です。ツボって、どこをどう押せばいいかわからない……という方、ぜひご覧ください。【解説】萩原秀紀(萩原カイロプラティック院長)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

萩原秀紀(はぎわら・ひでのり)

萩原カイロプラティック院長。鍼灸師。アメリカや中国での海外研修で研さんを積み、施術師として多くの患者を救っている。著書『「鼻の横を押す」と病気が治る』(マキノ出版)好評発売中。

腰痛や五十肩にも効果を発揮する

天迎香(てんげいこう)」は、私が発見したオリジナルのツボです。小鼻の横には、鼻の症状に有効とされる「迎香」があります。迎香は、中医学で伝統的に使われるツボなのですが、私が探し当てた場所はそれより少し上で、しかも斜め上方に押すことで反応(痛み)があるのが特徴です。

天迎香は花粉症や鼻炎の特効ツボであるばかりか、継続して刺激すると、慢性腰痛や五十肩などの痛み、さらには脳卒中の後遺症やパーキンソン病の運動障害にも効果を発揮します。

最新機器を使って調べたところ、天迎香を押すと脳の酸素量が増える、つまり脳の血流がよくなることが確認できました。

血流がよくなれば、脳機能が活性化します。すると、脳と相関関係にある筋肉の過度な緊張が取れ、体のゆがみも改善。さまざまな痛みや不調に効果をもたらすと考えています。

天迎香のツボの見つけ方

【こんな症状に】
●花粉症 ●鼻水 ●鼻づまり ●鼻炎 ●腰痛 ●五十肩 ●脳卒中の後遺症 ●体の緊張 など

【場所】
小鼻の真横から1~2cm上に、左右1つずつある。斜め上45度の方向に押すと痛みを感じるところ。

画像: 天迎香のツボの見つけ方

天迎香のツボの押し方

左右どちらかの手のひらを上向きにし、人さし指と薬指の高さを揃える。
人さし指と薬指を当てて、斜め上45度の方向(つむじを目がける)に押す。力加減は、木綿豆腐が壊れず、へこむ程度のイメージ。

画像: 天迎香のツボの押し方

2分間押し続けたら1セット。1日で合計10セット押すようにする。

症例:見つけたきっかけは私自身の鼻づまり

以前、私は花粉症で鼻水・鼻づまりに悩んでいました。あまりに息苦しいので、鼻の奥にグッと小指を突っ込んでみました。声が出るほどの痛みを感じましたが、その後は不思議と症状が止まったのです。それが、天迎香を見つけたきっかけでした。

テレビ番組でも紹介されました。俳優の山田孝之さんに、天迎香の効果を体験してもらった際には、鼻の通りがよくなったとのことでした。

体の過緊張を瞬時にとる効果を、アテネ五輪の体操チームで試してもらったこともありました。その結果、「バランスが安定する」と、日本代表選手たちから賞賛を受けました。

交通事故の後遺症で下半身のマヒがあり、車イスで来院された方が、天迎香を刺激。すると数分後に、自力で立って歩き出したこともありました。その際は、私だけでなくご家族の方々も驚いていました。

■イラスト/藤井昌子

画像: この記事は『安心』2022年9月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2022年9月号に掲載されています。

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