10,040kmの猫旅

ここ「タオルミーナ」は高級リゾート地として世界中から観光客が訪れています。標高200メートルの高台に位置し、そこからの景色は真っ青な海、遠くにはエトナ山の絶景が見渡せます。

18世紀にはすでに観光地として有名な場所

市民庭園から見る美しい海岸線
美しい街を保つため清掃が行き届き、治安の維持も徹底されています。そして最後の仕上げのように街のあちこちから姿を現す猫たちが観光客を和ませているのです。

階段のある広場には猫たち
チャオと挨拶したいイタリアの猫
タオルミーナはそれほど大きな街ではありません。そのためカフェやお土産屋が軒を連ねるメイン通り「コルソ・ウンベルト」はいつも人でごったかえしています。
それでも街全体に優雅さが感じられるのは、遺跡や歴史ある建築物が点在しているからでしょう。
メイン通りを外れればひょっこり姿を見せる猫たちと挨拶ができそうです。

細い路地は猫たちのエリア

遺跡と駐車場の間は猫天国

ホテルの中庭に暮らす猫も多い

民家の前でごはん待ちをしていた猫
猫に会いたければ狙い目は朝
タオルミーナでは裏通りの駐車場や遺跡周辺が猫たちの暮らすエリア。朝早い時間なら通りは人より猫が多いくらいに感じます。

誰もいない路地に猫が3匹
お世話をしている人はいるけれど、人影を見かければ猫たちの方から近づいてきます。ほとんど観光地化しているタオルミーナですが、そんな時は朝の猫散歩がお勧め。

遺跡内の草むらで目覚めたキジ白猫

観光客に人気の場所「4月9日広場」

日中は人密度が高い広場も早朝は静か

朝の猫は瞳が大きくてかわいい
リアルじゃないけど猫探し
タオルミーナではお店のほとんどが観光客向け。
カフェやお土産屋さんはちょっと観光地値段ですが、ウインドーショッピングなら無料。

建物の外壁絵も猫のモチーフ
イタリアでも客引きは猫となっているらしく街中でユニークな猫ものを発見できます。日本人には
ちょっとコテコテな感じの珍しい猫を探してみて。

ユニークなショーウインドーの猫

ベランダに猫の陶器が並んでいる

街のシンボルの巨大なギリシャ劇場
美しい海、歴史ある建造物など、見所溢れる島シチリアのタオルミーナで暮らす猫たちに会いに行ってみてはいかがでしょうか。
作者プロフィール
南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。
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