「眼圧が高めで緑内障のリスクがある」と言われた。そんな人たちにお勧めしたいのが「手もみ」です。手には、全身の器官や臓器と連動したツボのような働きをするゾーン「反射区」があり、そこをもむことで、さまざまな健康効果が得られます。緑内障の予防や進行の防止に特に効果的な反射区は目、肝臓、首のリンパの3つです。【解説】足利仁(手のひらデトックス協会代表理事)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

足利仁(あしかが・めぐみ)

手のひらデトックス協会代表理事。手のひらの反射区を押して体質改善を行う「手のひら押し」のメソッドを確立。大手企業や商業施設で行う手のひらを押すセミナーが評判で、これまで6000人以上の手を診断してきた。著書に『全身の不調が消える! 最強の手もみ』(マキノ出版)『7秒押すだけで体温が上がる 手もみ健康法』(日東書院)などがある。
▼手のひらデトックス協会ホームページ

3つの反射区で緑内障の進行を止めよう

まだ緑内障とは診断されていないものの、「眼圧が高めで緑内障のリスクがある」と言われた人は多いと思います。

そんな人たちに、ぜひお勧めしたいのが「手もみ」です。

手には、全身の器官や臓器と連動した反射区(ツボのような働きをするゾーン)があり、そこをもむことで、さまざまな健康効果が得られます。

緑内障の予防や進行の防止に、特に効果的な反射区は以下の3つです。

目の反射区

「目」の反射区をもむことで、目と周囲の血液やリンパの流れをよくし、老廃物や有害物の排出を促して、目を若々しい状態に保つ効果が得られます。緑内障をはじめ、目の病気の予防・改善には欠かせない反射区です。

なお、右目の状態は左手、左目の状態は右手に対応しています。緑内障の不安が右目にある人は左手、左目にある人は右手をもんでください。逆側の予防を兼ねて、両手をもむのもよいでしょう。

肝臓の反射区

東洋医学で、「目は肝の窓」といわれているように、目と肝臓は深く関係しています。目に必要な栄養素を送り届けて、目の組織の新陳代謝を促すためにも、代謝の要である肝臓の働きをよくしておくことが大切です。

この意味で、緑内障の予防や進行防止には、「肝臓」の反射区が効果的なのです。

首のリンパの反射区

緑内障の人の手の甲を触ると、多くの人は首のリンパの反射区が硬くなっているか、プックリとむくんでいます。首から上の血行やリンパの流れが悪くなっているからです。

「首のリンパ」の反射区をもむことで、首から上のリンパや血液の流れをよくし、眼圧の改善を促すことができます。

これら3つの反射区をもんで、緑内障の危険があると言われながら発症を防いでいる人や、緑内障の進行を阻止できている人は多くおられます。

手もみのやり方

緑内障に効く3つの反射区

画像: 緑内障に効く3つの反射区

①目の反射区(両手)

反射区の位置
人さし指と中指の爪のつけ根の両側。左手は右目、右手は左目に対応

もみ方
中指の爪のつけ根の両側にある反射区を、逆の手の人さし指、親指で挟む。そのままグーッと7秒間、挟むようにして押しもむ。人さし指でも同様に行う。緑内障が気になる目と逆側の手から行い、反対の手も同様にしてもむ。

画像: ①目の反射区(両手)

②肝臓の反射区(右手のみ)

反射区の位置
右手の薬指つけ根直下の、触るとボコッとしている骨のすぐ下

もみ方
親指の先を反射区に当てて、手のひら側に向かって垂直にグーッと7秒間押しもむ。

画像1: ②肝臓の反射区(右手のみ)

③首のリンパの反射区(両手)

反射区の場所
手の甲側で、人さし指〜小指の4本の骨の間。3ヵ所ある

もみ方
手のひらを下にして、軽く指を開く。3ヵ所それぞれの反射区に、反対の手の人さし指・中指・薬指の先を当てて押し込み、そのまま前後にゆっくり動かして7秒間押しもむ。目安は1秒で1往復。反対の手でも同様にして行う。

画像2: ②肝臓の反射区(右手のみ)

眼圧が正常になって手術を回避できた人も

私が緑内障のことで相談や報告を受ける人の半数以上は「正常眼圧緑内障」の人です。その場合、眼圧が18~20‌mm‌Hgの人が多いのですが、手もみを行うことで、大部分は15‌mm‌Hg以下まで下がっています。

また、高かった眼圧が、手もみで大幅に下がった人も何名もいます。51‌mm‌Hgから18‌mm‌Hgに下がった人、47‌mm‌Hgから20‌mm‌Hgに下がって緑内障の手術を回避できた人などがいます。

眼圧が下がるだけではなく、老眼や目のかすみ、ものの見え方がよくなった例も多くあります。

眼圧が大幅に下がった(50歳女性Aさん)
この方は、あるときものが見えにくくなり、自分の視力の低下を感じたそうです。メガネを作ろうと眼科で受診したところ、眼圧が38‌mm‌Hgとかなり高いことがわかり、「緑内障の危険性があるので再検査を」と言われたとのこと。3ヵ月後に再検査を控えて、なんとかしたいと手もみを熱心に行っていました。

すると、再検査では眼圧が18‌mm‌Hgに下がっており、緑内障の心配はないと言われたのです。結果的に視力もよくなり、メガネを作らなくて済みました。現在も、眼圧は正常値で安定し、おまけに眉間のシワまで薄くなったのです。

当初、ものが見えにくかったのは、高い眼圧で視神経が圧迫されていたためで、それが解消できたために目の調子がよくなったと考えられます。

緑内障の進行が止まった(62歳男性Bさん)
緑内障と診断されて、眼科に通っていました。進行を止める点眼薬をさしながら、半年に1回の検査を受けていたのですが、進行は止まらずに不安を抱えていました。手もみを始めてからは、眼圧が安定。「進行は止まったようです」と言われて、ホッとしていました。

以上のような変化は、だいたい半月から1ヵ月程度で現れだします。手もみは、緑内障予備群の人、もしくはすでに緑内障と診断されている人、いずれにも効果が期待できます。

画像: この記事は『安心』2022年8月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2022年8月号に掲載されています。

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