麗しの三毛猫はネコ界の女王様。
三毛猫はプライドが高くて気が強い、まるで女王様とまことしやかに囁かれています。
たくさんの三毛猫を見てきて、何故そんなイメージをもたれるのかはわかる気がします。
3色で構成される毛柄は多種多彩で、出会うたびに三毛猫の美しさと個性に圧倒されるからです。

塀の上でポーズ。上から目線を投げかけてくる母親らしき猫

目力のせいか、とても強そうな三毛猫

ゴロンゴロンと寝転がる漁港の三毛猫

夕涼みをしていた白い毛が多めの三毛猫

姉妹か親子か? とても仲良しな三毛猫
三毛猫といってもいろいろ
本来の三毛猫の柄は黒、白、茶(オレンジ)で構成されます。
残念ながらソトネコでは純粋に3色になっていません。
日本のソトネコは圧倒的にキジトラ、茶トラなどのトラ柄模様の猫の割合が多く、トラ柄猫との交配が進んでいるようです。この影響で三毛猫といっても茶色の毛色の上に濃い色の縦縞が入ってしまうのです。
色の配分から位置などは、猫それぞれで、柄がかぶることはありません。
よく見ないと三毛猫とわからないような柄の猫たちも多くいます。

縞模様が少ない本来の三毛猫にちかい柄

タヌキのような隈取り模様がユニーク

黒毛が希釈された、全体的に薄めな縞柄の三毛猫

ほとんど茶トラ白の猫。柄の中に黒い毛が点在する

こちらは一瞬白猫に見えるが三毛猫です

茶トラ猫とキジトラ猫の柄がほどんどで白い毛が少ない
性格も女王様のように高飛車?それとも?

真鍋島の三毛猫。顔は白黒のハチワレ猫に近い

今まで出会った三毛猫の中で一番の美形

ゆっくりとした動きの高齢の元ボス猫を待っている

始終一緒にいる仲の良いカップルだ

真鍋島にいた、ほかの年の差カップル

海外でも三毛猫もたまに見かけます。場所はモロッコ
毛柄が美しく魅力的な三毛猫の世界をお届けしました。
三毛猫はほぼメスなのでオスを見つけたらとっても希少な存在です
作者プロフィール
南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。
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