「猫に会えるかもしれないバー 熱海Muddy Cat(マディキャット)」は、SNSでたびたび話題になるお店。その理由は、保護猫として迎え入れた3匹の猫にあります。ミチルちゃん、タビ子ちゃん、てんてん君のコミカルな姿を写した投稿がネットで大人気。そんな人気者の3匹に会いにいきました。(連載24)

熱海のバーにいるインパクト大な猫たち

83.6kmの猫旅です。

画像: 熱海のバーにいるインパクト大な猫たち

3匹のなかでも、特に顔の柄がインパクト大な白黒猫ミチルちゃん。躍動感あふれる、彼女のユニークなポーズを見かけた方も多いのではないでしょうか。2018年のオープンしてまもない頃、猫じゃらしで遊んでいるときに、偶然撮れた写真をTwitterに投稿したのがきっかけでした。いまやお店のフォロワーは、7万6000人を超えているといいます。

画像: 一瞬の跳躍力を切り取った写真(左)と、猫じゃらしに反応して話題になったポーズ(右)〈提供:山村由香さん〉

一瞬の跳躍力を切り取った写真(左)と、猫じゃらしに反応して話題になったポーズ(右)〈提供:山村由香さん〉

画像: 猫に会えるかもしれないバーMuddy Cat。猫好きさんの心をつかむ外観です。

猫に会えるかもしれないバーMuddy Cat。猫好きさんの心をつかむ外観です。

画像: サムネイル(トップ)の写真は、下の小窓から外を見ているミチルちゃんでした。

サムネイル(トップ)の写真は、下の小窓から外を見ているミチルちゃんでした。

何をしてもユニークなミチルちゃん

猫じゃらしに反応し、ありえない(?)ポーズを決めるミチルちゃん(3歳・メス)。店主の山村由香さんによると、性格も行動もおっとりタイプで、運動神経も良くないそうです。確かに店内のキャットウォークや階段も、颯爽と行き来するというより、慎重に移動している様子です。

画像: 白毛をベースに、ところどころに黒柄が現れるミチルちゃんです。

白毛をベースに、ところどころに黒柄が現れるミチルちゃんです。

画像: バー内にしつらえた猫用階段も慎重に上がっていきます。

バー内にしつらえた猫用階段も慎重に上がっていきます。

画像: 顔の中央に集まった黒柄もインパクトありますが、目力もあるんです。

顔の中央に集まった黒柄もインパクトありますが、目力もあるんです。

画像: 白シャツ黒ネクタイのような柄にも見え、想像力をかきたてる白黒猫です。

白シャツ黒ネクタイのような柄にも見え、想像力をかきたてる白黒猫です。

てんてん君とタビ子ちゃん

店長のてんてんくん(6歳・オス)は、山村さんが東京に住んでいた頃、子猫の時に迎え入れ、その後、一緒に熱海に引っ越してきました。鼻の下の点々模様が名前の由来。唯一の男の子で、繊細な性格です。

画像: てんてんの名前の由来は鼻の下のてんてん。きれいに並んでいます。

てんてんの名前の由来は鼻の下のてんてん。きれいに並んでいます。

画像: てんてんは山村さんと一緒に東京から熱海に移り住みました。

てんてんは山村さんと一緒に東京から熱海に移り住みました。

タビ子ちゃん(7才・メス)は、大人の段階で保護されたので年齢は推定。マイペースな性格で、窓から外を見て過ごしていることが多いそう。

画像: 一番年上ですが、見た目は幼い印象があるタビ子ちゃん。

一番年上ですが、見た目は幼い印象があるタビ子ちゃん。

画像: ソトネコ生活が長かったからでしょうか、外を見ているのが好き。

ソトネコ生活が長かったからでしょうか、外を見ているのが好き。

3匹はベタベタの仲良しというわけではありませんが、絶妙な距離感を保っています。

画像: 店内でお互いに絶妙な距離感を保つ3匹。

店内でお互いに絶妙な距離感を保つ3匹。

オススメは「またたび酒のカクテル」

熱海には、スナック(カラオケや、従業員が接客するお店)は多いものの、純粋にお酒を楽しむバーは少ないそうです。そのため、おいしいお酒とおつまみを目当てに、毎日のように来店するご近所の常連客さんもいるそうです。猫たちは普段は上の階で生活していますが、自分の意志でバーに現れます。

画像: 3匹ともここで過ごす時間が増えているそうです。

3匹ともここで過ごす時間が増えているそうです。

山村さんはもともとサブカルの聖地・高円寺(東京)のスナックや、新宿ゴールデン街のバーで働いていました。縁あって熱海で開業することになり、自分の店を持ちたいという長年の夢をかなえたそうです。店内のリフォームをしてくれた大工さんが猫好きで、猫のための空間も作ってくれました。

画像: 猫好きの大工さんがリフォームしてくれた店内。

猫好きの大工さんがリフォームしてくれた店内。

画像: 時間とアイデアをかけて完成させたキャットウォーク。流木などの自然素材がいい雰囲気を醸し出しています。

時間とアイデアをかけて完成させたキャットウォーク。流木などの自然素材がいい雰囲気を醸し出しています。

お店のオススメはまたたび酒のカクテル。お酒と看板猫で夢心地になれるMuddy Catに足を運んでみてはいかがでしょう。楽しい写真がいっぱいの熱海 Muddy CatのTwitterも必見です。

画像: またたび酒(右)はカクテルがおすすめ。猫がテーマのお酒(左と中央)も。

またたび酒(右)はカクテルがおすすめ。猫がテーマのお酒(左と中央)も。

猫に会えるかもしれないバー
熱海Muddy Cat(マディキャット)
住所:静岡県熱海市和田町13−8(金城館、ホテル大野屋の近く)
営業時間:夜19時~翌2時 日曜・隔週月曜定休
電話:0557-52-4551
熱海 Muddy Cat (Twitter)

作者プロフィール

画像: 作者プロフィール

南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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