神殿内を自由に行き来する猫たち
9,510kmの猫旅です。

神殿の姿を目の当たりにすると、ここまでたどり着けた、今まで生きて来ました、という達成感でいっぱいになります。

神殿のスケール大きさには、感動を覚えずにはいられません。
さて、そんな熱い思いに浸っていたら、そこには当然のような顔をして暮らしている猫たちがいました。

パルテノン神殿内を自由に行き来するキジ白猫。

神殿のあるアクロポリス(高台)から見た円形劇場。
ソトネコたちが暮らしやすい遺跡の街

高台から遺跡群を臨む景色。
パルテノン神殿に猫たちが暮らしているのは、長く続く修復工事の影響があるようです。猫たちは工事関係者の小屋付近にいて、関係者にも懐いているようすから、ごはんをもらっているのでしょう。高台の神殿だけでなく、パルテノンの下界である遺跡郡も、猫たちにとって暮らしやすい環境のよう。あちこちで姿を見ることができます。

人が立ち入れない遺跡内で、猫たちがまったりしています。

遺跡前のベンチを占領。

修復用の石置き場にも猫。
触られても抱っこされても「神対応」
猫がいるところには、当然ながら猫好きもたくさん集まってきます。大人も子どもも、かわいい猫を見かけたら触りたくてしょうがない様子。こちらが猫の写真を撮っている最中でも、お構いなしにフレームインしてきます。アテネの街はソトネコならぬソトイヌも多くいて、犬は街ぐるみで管理とお世話しているそう。ギリシャの方々の動物に対する愛情を感じます。

水を飲んでいる背後から、姉妹にちょっかいを出されています。

飼い猫並みにおとなしく抱っこされています。まさに神対応。

大人も我慢できずに触ってきます。

ここでも幼い猫は人気者。

仲間とゴロゴロのんびり過ごします。
オレンジのようなギリシャ猫
ホテルで食べたオレンジがあまりに美味しかったので、ミニスーパーで2、3個買おうとしたところ、「その辺になっているよ」と店員に促されました。たしかにアテネは、オレンジの街路樹だらけ。オレンジがなっているのと猫がいるのが、あたりまえのような街でした。

オレンジの木になる猫。

街中にオレンジの木があります。

コンビニの前で待っている猫も。

この街の猫たちは、人慣れしていて逃げません。

宿泊したホテルからは、ライトアップされた美しいアクロポリスが見えました。
世界遺産の街アテネを訪れたら、そこで過ごしているかわいい猫たちの姿も、ぜひ記憶に残してきてください。
作者プロフィール
南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。
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