アンティークな喫茶店の看板猫「次郎長と石松」
5.82kmの猫旅です。

2匹の看板猫は、お店のオーナーが引き取った保護猫です。きりっと目ヂカラのあるキジ白猫「次郎長」(11才・オス)と、おっとりタイプの「石松」(7才・オス)は、名前のとおり兄貴と弟分の名コンビ。今日も元気に出勤中です。

次郎長は、独特な髪型もチャームポイント。

石松は、うるうるお目々が人気。

お客さまも思わずスマホを向ける愛らしさです。
アルルの場所は、地下鉄「新宿三丁目」駅から徒歩5分ほど。 1978年の創業の店内はアンティークの家具や小物に囲まれ、どこか懐かしく心が落ち着きます。近所のお客さまだけでなく、遠方から猫目当てに訪れるお客さまも多く、若者にも人気です。昭和感のある喫茶店は最近少なくなりましたが、若者には新鮮に感じるのかもしれません。

創業43年の歴史を感じさせる落ち着いた店内。

重厚なアンティークに囲まれた石松。
水と共に提供されるバナナとジャイアントコーンは、オーナーの根本さんがお客さまの健康を願っての心遣い。開店以来の人気メニューのオムライスやナポリタンなど、料理を頼めばドリンクも必ずついてきます。昭和の喫茶店はこんな店も多かった。

水と共に出てくるバナナとナッツはサービス。

おすすめメニューのナポリタン。料理は全てドリンクつき。
アウトドアが大好きな次郎長
店内にじっとしているより、外に出るのが好きな次郎長。初代の名物看板猫「五右衛門」くん(19歳で天国へ)の跡を継いで、2015年から看板猫に就任した次郎長。堂々とした振る舞いだった五右衛門と見た目も似ていて、看板猫魂も引き継いでいます。

雨の日は外に出られなくて不満そうです。

扉越しに看板猫としてアピールしています。
お店の外に出るときは、用心のためリードをつけています。お散歩のときは、リードがついていることを忘れているかのように、いきいきのびのび、颯爽と歩きます。

店頭にあるベンチがお気に入りの場所。

目ヂカラのある次郎長の決め顔。

お客さまのリクエストがあれば一緒にお散歩にいくことも。

我が道を行く次郎長に、人間の方があたふたします。
甘えるのが大好きな石松
堂々とした次郎長に対し、少し甘えん坊の石松。ここは猫カフェではないので、猫を追って席を立つのはマナー違反ですが、猫の方から席を訪問してくることも。なでなでや、嫌がらなければ抱っこもできてしまいます。見れば、石松があちこちの席を訪問して、根っからの人好きを発揮していました。新宿の街の喧騒に疲れたら、ぶらりとカフェ アルルを訪れてみてはいかがでしょうか。

オーナーの根本さんと石松。

おひざにも乗ってきます。

なでなでされるのも大好きな石松。

次郎長もお客さまにアピール中。

2匹の看板猫が皆様のお越しをお待ちしております。

カフェ アルル
東京都新宿区新宿5-10-8
Tel.03-3356-0003
月~土 11:30~21:00 日曜定休
※お昼などの繁忙時やお店の都合により、猫たちに会えないこともあります。
作者プロフィール
南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。
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