日本に田代島(宮城県)や青島(愛媛県)などの猫島があるように、海外にも猫島があります。それがイタリア・シチリア島の南に浮かぶ「マルタ共和国」のマルタ島。小さい島ですが、昔からよく名前を知られています。私の世代なら、「マルタの砂」(曲)や「マルタの鷹」(小説・映画)などになじみがありますし、社会的にはマルタ会談(米露の冷戦終結)を思い起こす方も多いでしょう。そんな島の猫たちを訪ねました。(連載20)

10,247kmの猫旅です。

画像: はちみつ色の街に抱かれるマルタの猫たち   世界遺産の島には愛があふれていた〈猫を訪ねてにゃん千里〉

世界遺産の街に住む猫たち

マルタ島は、15世紀頃にヨハネ騎士団の本拠地となり、堅固な城壁に囲まれた要塞都市として発展しました。旧市街地のバレッタは、マルタ特産のはちみつ色の石灰岩「マルタストーン」で造られた建物が並びます。その美しさと歴史的価値が認められ、世界遺産に登録されています。

猫たちは、島内の人が居るところなら、あらゆる場所で暮らしているそうです。バレッタでも、数多くの姿を見ることができました。歴史と美しさのある街の猫には、華やかさを感じずにはいられません。はちみつ色に輝くマルタストーンのなせるわざでしょうか?

画像: 教会前の広場で暮らす猫。

教会前の広場で暮らす猫。

画像: バレッタの街並み。

バレッタの街並み。

美しい海と太陽、そして猫を求めて集まる観光客

現在のマルタはヨーロッパ人に人気のリゾート地で、長い休日には美しい海と太陽の暖かな日差しを求める観光客で賑わっています。魅力いっぱいの島ですが、猫たちも人気の理由の一つのようです。写真を撮ったり撫で撫でしたり、あちこちで猫を愛でる観光客の姿があります。

画像: 競い合うようにマルタ猫の撮影をする観光客。

競い合うようにマルタ猫の撮影をする観光客。

画像: 木陰でひと休み中の茶トラ猫。

木陰でひと休み中の茶トラ猫。

画像: ころころ転がるのもマルタストーンの上。

ころころ転がるのもマルタストーンの上。

画像: マルタストーンに同化している茶トラ猫。

マルタストーンに同化している茶トラ猫。

画像: 背景が絵になるハチワレ猫。

背景が絵になるハチワレ猫。

かわいいサビ猫の親子

マルタストーンに囲まれた駐車場で、サビ猫の親子に会えました。母猫と同じく、3匹の子猫も全員サビ柄。この柄はほとんどメスなので、おそらく3姉妹なのでしょう。やけに興味を示す私に対し、警戒心と好奇心がないまぜになった、かわいい反応を見せてくれます。

画像: 不審者(私)に厳しい眼差しを向けてくる母猫。

不審者(私)に厳しい眼差しを向けてくる母猫。

画像: 好奇心旺盛な子猫。

好奇心旺盛な子猫。

画像: ちょっとおっかなびっくりな姉妹。

ちょっとおっかなびっくりな姉妹。

画像: 上の子猫は一瞬で隠れてしまいました。

上の子猫は一瞬で隠れてしまいました。

マルタのソトネコは、見た目は日本の猫たちと同じです。柄の種類では、茶トラ猫が多いような気がしました。マルタストーンの保護色としての影響でしょうか?

いのちの泉があふれる島

石畳だらけのバレッタの街では、砂地がある公園などが猫の集まるスポットになっているようです。公園の脇に、泉がわいているような水飲み場があって、猫たちの水分補給の場になっていました。

画像: 獅子の彫刻がある水飲み場には茶トラ猫。

獅子の彫刻がある水飲み場には茶トラ猫。

画像: 新鮮な水が供給されています。

新鮮な水が供給されています。

マルタでは、猫へのボランティア活動が盛んです。ごはんの世話をする姿や、猫ハウスをいくつも見かけました。こんなに猫が多い理由は、マルタの人々の猫に対する愛情が泉のようにあふれているからなんですね。

画像: マルタの猫たちのごはんは缶詰が多いようです。

マルタの猫たちのごはんは缶詰が多いようです。

画像: マルタストーンの前にはカラフルな猫ハウス。

マルタストーンの前にはカラフルな猫ハウス。

画像: マルタの人々に愛されてのんびりお昼寝。

マルタの人々に愛されてのんびりお昼寝。

画像: 青い海と太陽の日差し、はちみつ色の建物、猫たちが魅力の街です。

青い海と太陽の日差し、はちみつ色の建物、猫たちが魅力の街です。

美しい世界遺産マルタ島。旧市街のバレッタを訪れた際には、猫たちにも注目してみてはいかがでしょうか。

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