「いろいろなダイエット法を試してもやせられない」「高い血圧が下がらない」こういった健康上の悩みを持つ方に、ぜひお勧めしたいのが、アズキと紅茶で作る「アズキ紅茶」です。これは、アズキをゆでる手間がいらないので手軽に作れますし、多くの健康効果もあります。【解説】足利仁(Tea Plan翠香代表)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

足利仁(あしかが・めぐみ)

Tea Plan翠香代表として、お茶インストラクターを養成。手のひらデトックス協会代表理事として、手のひらの反射区を押す健康法を推進しつつ、体によくて美味しいお茶、ハーブティーの入れ方も指導。

アズキをゆでずに手軽に作れる

私は、体によくておいしいお茶や、ハーブティーの入れ方を教える教室を開催しています。

「いろいろなダイエット法を試してもやせられない」「高い血圧が下がらない」こういった健康上の悩みを持つ方に、ぜひお勧めしたいのが、アズキと紅茶で作る「アズキ紅茶」です。

これは、アズキをゆでる手間がいらないので手軽に作れますし、多くの健康効果もあります(詳しい作り方は下項参照)。このアズキ紅茶を飲んで、大幅な減量に成功した、高血圧、高血糖、頻尿が改善できた方が多数いらっしゃいます。

考案したきっかけは、私が紅茶やお茶を飲み過ぎて倒れたことにあります。

もう何年も前のことですが、私は当時、あるカフェから依頼されて紅茶のレシピ研究を行っていました。1日何十杯もの紅茶を飲んでいたところ、急にふらふらして歩くことができず、数時間後には立つことも難しくなってしまったのです。

ヘロヘロになりながらも病院で血液検査をしたところ、血糖値や中性脂肪値、コレステロール値が、正常値の半分以下になっていたのです。「なぜ、そんな過剰で危険なダイエットをするのか」と叱責されました。

そのことを、医師や農学部の先生とお話をするうちに、紅茶を何杯も飲んだことがよくなかったと気づきました。紅茶に含まれるタンニンやカフェインは、代謝を上げる作用を持っています。それを大量にとってしまったために、過剰なダイエットを行っているような状態になったようでした。

そこで、この紅茶の効果をうまく生かせないかと試行錯誤の末にたどり着いたのが、「アズキ紅茶」なのです。これを生徒さんに勧めると、ダイエットの他、冒頭のようないろいろな健康効果があるとわかりました。

気持ちが落ち着きリラックスできる

なぜ、アズキ紅茶の効果がこれほど多彩なのか。それは、アズキと紅茶に多くの健康成分が含まれているからです。

まず、アズキには食物繊維、ビタミンB1など、健康づくりに欠かせない成分が多数含まれています。カテキングルコシド、カテキン、ルチンなどのポリフェノール類も豊富に含みます。

これらのポリフェノール類は、高血圧を改善したり、血糖値の上昇をゆるやかにしたり、コレステロール値や中性脂肪値を下げたりしてくれます。

一方、紅茶にもタンニンの他、紅茶特有のテアフラビンやテアルビジンといったポリフェノールも含んでいます。これらにも、血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を下げたりする効果があります。

ちなみに、私は普段手のひらを押す健康法も指導しています。ときおり、手や指にケガを負ったせいで、手のひら健康法を行えなくなる方もいます。私自身、料理中に親指に大きなケガをしたことがあります。そのときに、運悪く不眠に陥りました。

普段なら、手を押せば寝られますが、押せないので、アズキ紅茶を飲むことにしました。すると、気持ちが落ち着いてぐっすり眠れたのです。私だけでなく、アズキ紅茶で「不眠が治った」「イライラが治まった」「リラックスできる」という方は多数いらっしゃいます。

簡単に作れて幅広い効用があるアズキ紅茶を、ぜひお試しください。

アズキ紅茶の作り方

画像1: アズキ紅茶の作り方

用意するもの(500mlの場合)
アズキ(品種と産地はお好みのもので可)…大さじ5(60g)
紅茶のティーバッグ…2袋(紅茶の茶葉や産地はお好みのもので可)
水筒…アズキと熱湯が入る大きさのもの
熱湯…600ml

画像2: アズキ紅茶の作り方

水筒に熱湯を50ml入れ、ふたをして容器を振って全体を温める。

画像3: アズキ紅茶の作り方

熱湯400mlを追加して、ティーバッグを入れる。2分たったらティーバッグを取り出す。

画像4: アズキ紅茶の作り方

アズキを水で洗い、水筒に加える。残った熱湯を入れて、水筒にふたをする。軽く振り、横に寝かして一晩(8時間)置くと完成。

画像5: アズキ紅茶の作り方

飲む前に、アズキがよく煮えてふやけているか確認すること。ふやけていない場合は、もう少し時間を置いてふやけるまで待つ。

画像: 水筒で作ると外出先に持ち運びやすい!

水筒で作ると外出先に持ち運びやすい!

画像: この記事は『安心』2022年2月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2022年2月号に掲載されています。

www.makino-g.jp

This article is a sponsored article by
''.