純ココアは、カルシウムやマグネシウム、鉄が豊富な上、赤血球の合成を助ける銅も含むミネラル食材です。貧血の予防や、丈夫な骨や皮膚をつくるコラーゲンの生成などにも役立ちます。日常の食卓に活用してみましょう。【レシピ原案・解説】国光美佳(子どもの心と健康を守る会代表・国際食学協会理事)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

国光美佳(くにみつ・みか)

子どもの心と健康を守る会代表。一般社団法人国際食学協会理事。『発達障害にクスリはいらない』(内山葉子医師との共著。マキノ出版)、『食べなきゃ、危険!』(小若順一氏との共著。三五館シンシャ)など著書・監修書多数。

ミネラル健康レシピ「純ココア」

寒い日に、ホットココアでほっと一息……。体が芯から温まりますね。これは、ココアの原料のカカオ豆に含まれる「テオブロミン」という成分が、血管を拡張させて血行を促す作用を持っているからです。

ココアには、カカオ豆100%のココアパウダー(純ココア、ピュアココア)と、ココアパウダーに砂糖やミルクを加えた調整ココアがあります。このうち、健康のために使うなら、甘さの調整もできてミネラル成分も期待できる「純ココア」がお勧めです。

純ココアは、カルシウムやマグネシウム、鉄が豊富な上(100g中カルシウム140mg、マグネシウム440mg、鉄14mg、亜鉛7mg含有)、鉄の利用を高めて赤血球の合成を助ける銅も含むミネラル食材です。

鉄と銅を一緒にとることができるので、貧血の予防や、丈夫な骨や皮膚をつくるコラーゲンの生成などにも役立ちます。また、カカオポリフェノールや食物繊維も含むので、動脈硬化の予防や、腸内細菌のバランスを整える作用も期待できます。

鉄やマグネシウムなどのミネラルは、ビタミンCと一緒にとることで吸収率がアップするので、サツマイモやかんきつ類のビタミンCとあわせたり、コク出しに料理に加えたりなど、純ココアを日常の食卓に活用してみましょう。

画像: ミネラル健康レシピ「純ココア」

ココア入りハヤシライス(2人分)
・ニンニク(みじん切り)…1片
・オリーブ油…大さじ1
・牛肉切り落とし(一口大に切る)…150g
・タマネギ(薄切り)…1個
・マッシュルーム(食べやすい大きさに切る)…120g
・天然だし粉末(※)…5g
・純ココア…3g
・塩…3g
・トマトジュース…200ml
・水…100ml
・ウスターソース…10g
※天然だし粉末は、イワシ煮干し60g、焼きアゴ35g、コンブ5gを粉末にして混ぜて作る。

鍋にオリーブ油を引き、ニンニクを弱火で炒める。  
①に牛肉、タマネギ、マッシュルームを加えて炒める。
②に天然だし粉末、純ココア、塩を加え、弱火でよく炒める。
③にトマトジュース、水、ウスターソースを加えて、軽くとろみがつくまで煮込む。

サツマイモの生チョコ風(2人分)
・サツマイモ…中1本(ふかした状態で150g)
・純ココア…適量

・アーモンドプードル…20g
・純ココア…3g
・アーモンドミルク…大さじ1
・エクストラバージンオリーブ油…小さじ1
・生クルミ(砕いておく)…20g
・レーズン(細かく切っておく)…10g

サツマイモをふかし、皮をむいてつぶす。
①にⒶの材料を加えて混ぜ合わせる。
②を丸め、周りに純ココアをまぶす。

■レシピ・調理・スタイリング/古澤靖子

画像: この記事は『安心』2022年2月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2022年2月号に掲載されています。

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