きっかけは、テレビ番組の「目によいとされる生活を1週間続けたら本当に視力が回復するのか」を検証した企画でした。一番感動したのは第3弾の企画開始から5日目の夜のこと。20年ぶりに、裸眼で夜空に浮かぶ星が見えたのです。月の模様もわかり、その晩はずっと、寒空の下ではしゃいでいました。【体験談】チャンカワイ(お笑い芸人「Wエンジン」)

プロフィール

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チャンカワイ

1980年、三重県出身。2000年にお笑いコンビ「Wエンジン」を結成。「惚れてまうやろー!」などのフレーズを生み出しブレイクする。「スイッチ!」(東海テレビ)、「ラヴィット!」(TBSテレビ系)、など、年間200日全国各地を飛び回るロケリポーター芸人。『それって!? 実際どうなの課』(日本テレビ系)の検証企画などでも人気を博す。映画やドラマにも数多く出演している。
▼Wエンジン チャンカワイ(オフィシャルブログ)

「遠くを見るのは目によい!」と確信

僕が視力の低下に気づいたのは、23~24歳のころ。原因はおそらく、暇さえあれば遊んでいた携帯ゲームでしょう。

そんなある日、明らかに目が悪くなったと感じる出来事がありました。「オペラ座の怪人」の舞台を見に行ったところ、どうにも目が見えづらいのです。

舞台の見せ場である、怪人が仮面を外して正体を現すシーンでも、外す前との違いがわかりませんでした。

後日、眼科で調べたところ、それまで問題なかったはずの視力が0.6~0.7に下がり、乱視と診断されてしまいました。

その後も年々視力が落ち、0.2に低下。視界のブレもひどくなり、冗談ではなく、おはようからおやすみまで、メガネを手放せなくなったのです。

そんな僕が、ほぼ20年ぶりに、裸眼でぼやけもにじみもない視界を体感できました。きっかけは、テレビ番組『それって!? 実際どうなの課』(日本テレビ系)の企画でした。

これは、「目によいとされる生活を1週間続けたら本当に視力が回復するのか」を検証した企画です。ありがたいことに大好評で、2021年5月には、第3弾が放送されました。

 
初回である第1弾では、裸眼で目によいとされる緑(観葉植物)をひたすら眺めました

最初にメガネを外して見た世界は、ビターンとした奥行きのない絵のようでした。しかし、葉っぱに顔を近づけて眺めていると、だんだんピントが合ってくるのです。葉脈が見分けられたときは、思わず「葉脈や! 葉脈!」と連呼しました(笑)。

これと同時に「目のスクワット」という、親指を目から30cmほど離して、親指の爪と部屋の一番遠くにある物を交互に見て焦点を合わせるトレーニングも行いました。

肝心の視力は、0.2から0.3に上がった程度でしたが、久しぶりに自分の目で物を見られた感動はひとしおでした。

第2弾は、遠くの木々を眺められる栃木県鬼怒川温泉の旅館で、遠くの景色を見続けました

すると、昼過ぎが見やすい、白い物は見づらいなどのコツがつかめてきたのです。「視界がよどむと雨が降る」など、漁師さんの言い伝えを実感する発見もあり、毎日ワクワクしました。

なんとこのときは、0.4の視力が0.9に回復。遠くを見るのは目によいと確信した僕たちは、およそ半年後に、北海道の広いキャンプ場で第3弾を行うことにしたのです。

実はこのとき、視力は0.4に戻っていました。ピントの合わせづらさも元通りになっていたので、一からやり直す形で検証が始まりました。

41歳でも老眼なしでメガネの度数を維持

画像: 目のスクワットを実践するチャンカワイさん

目のスクワットを実践するチャンカワイさん

第3弾は、日中の約8~9時間、裸眼で雄大な景色を眺める生活を約1週間続けました

初日はやはり、視界がぼやけて平面のように見えました。しかし、だんだん世界に奥行きが出てきて、遠くの木の種類もわかるようになったのです。

もしかすると、目も「俺らががんばらんとアカン」と思うのかもしれません。第1弾以降、企画のたびに続けていた目のスクワットも、ピントが合うまでの時間が短くなりました。

一番感動したのは、企画開始から5日目の夜のこと。

20年ぶりに、裸眼で夜空に浮かぶ星が見えたのです。月の模様もわかり、その晩はずっと、寒空の下ではしゃいでいました。最終日には、裸眼でも視界がクリアに見えるようになり、視力も0.8に回復しました。

ただし、普通の生活をするためにメガネをかけると、魔法が解けたかのように、目の状態も元に戻ります。現在の視力も再び下がってしまったようです。

それでも、41歳という老眼が出てもおかしくない年齢で、一時的でも視力が回復したのはすごいことだと感じています。

また、メガネの度数も、企画が始まった2020年から悪くなっていません。それまでは視力が落ちる一方でしたから、少なからずいい影響があるのではないかと思います。

メガネやコンタクトレンズを外し、広大な自然の中で1週間過ごす──。こういった生活を続けられたら、もっと目がよくなるのではないかと思います。

視力が下がり始めの人には効果が出やすい
ほんべクリニック院長 本部千博

人間には、自然治癒力が備わっています。そのため、視力が低下しても、視力回復トレーニングをしたり、裸眼で物を見続けたりすれば、元に戻ります。

しかし、メガネで視力を矯正すると、目が自力で物を見ようとするのをやめてしまいます。そこに、姿勢や生活習慣などの視力低下の原因も加わることでさらに視力が悪化し、メガネの度数も悪くなる悪循環をくり返すことになるのです。

軽度近視の人はぜひ、生活に支障がない範囲で、裸眼で過ごしてしてみてください。特に、最近視力が低下した人ならば、数日で効果が出るはずです。

画像: この記事は『安心』2022年2月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2022年2月号に掲載されています。

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