手のひらや甲には、目、耳鼻、首や肩、消化器や呼吸器など、体のあらゆる器官や臓器につながる末梢神経が約1万7000本も走っています。この末梢神経が集まっている場所を反射区と言い、押すことで、対応する器官の血液やリンパの流れがよくなり、若返りやダイエットなどにも大きな効果が得られます。【解説】足利仁(一般社団法人手のひらデトックス協会代表理事)

解説者のプロフィール

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足利仁(あしかが・めぐみ)

一般社団法人手のひらデトックス協会代表理事。手のひらの反射区を利用し、西洋医学と東洋医学を融合した体質改善のためのメソッドを確立。これまで6000人以上の手を押して診断してきた。「手のひらセラピスト」養成のセミナーなども行っている。
▼手のひらデトックス協会(公式サイト)

手には80以上の反射区がある

私が提唱している「手もみ」は、さまざまな症状の改善に役立ちますが、その中でも手の甲を刺激することで、「若返り」や「ダイエット」などにも大きな効果が得られます。

実際、手の甲を熱心に刺激していた方たちからは、「15kgやせた」「小顔になった」「肌が引き締まった」「たるみがなくなった」「くすみやクマが消えた」「シワが薄くなった」「目が大きくなった」など、喜びの声が続々と届いています。

では、なぜ手の甲を押すことで、このような効果が現れるのでしょうか。

手のひらや甲には、目、耳鼻、首や肩、消化器や呼吸器など、体のあらゆる器官や臓器につながる末梢神経が約1万7000本も走っています。

この末梢神経が集まっている場所を反射区(全身の臓器や器官に対応する部位)と言いますが、手のひらや甲には、左右合わせて80以上の反射区があります。

反射区を見れば、対応している器官の状態がわかります。例えば、反射区の肌の色が白っぽいのは、対応する器官の血行が悪いとき。また、押したときに硬くなっていたり、痛みを感じたりするのは、対応する器官に老廃物がたまっている証拠です。

その反射区をギューッと押すことで、対応する器官の血液やリンパ(体内の老廃物や毒素、余分な水分を運び出す体液)の流れがよくなり、器官そのものが活性化し、悪いところが改善するのです。

手の甲は上半身のリンパの状態

手の甲には、若返りやダイエットなど、美容的な効果が得られる反射区が集まっています。

さっそく、手の甲を見てみましょう。ここからわかるのは、主に上半身のリンパの状態。それぞれの指から伸びる「すじ」が、手の力を抜いて机の上にのせたときは見えなくて、軽く反らせたときに見えるのが理想です。

ところが、10人中7~8人くらいの方の手の甲は、軽く反らせてもすじが見えず、プックリとしています。このような人は、上半身のリンパが滞っており、全身がむくみやすく、体重も減りにくい傾向があります。

そこで、手の甲がプックリしているときは、「首のリンパ」の反射区を刺激しましょう。人さし指と中指、中指と薬指、薬指と小指のそれぞれの指の間の付け根から甲に向かって、3ヵ所あります(詳細は下項参照)。

ここを、逆の手の指で1ヵ所ずつギューッと押していくのです。すると、見えなかった手の甲のすじが見えるようになります。

ただし、最初のうちは、すぐにまたプックリした甲に戻ってしまうでしょう。でも、毎日これを実行していくうちに、すじがいつでもきちんと見えるようになります。

こうなったら、リンパの流れがよくなった証拠。むくみが取れ、体内に滞っていた老廃物や毒素などがどんどん排出されるようになります。 

7秒間ギューッと押しパッと離すのがポイント

もちろん、老廃物や毒素が排出されて新陳代謝が向上すれば、ターンオーバー(細胞が一定の周期で生まれ代わるしくみ)が正常化し、肌も美しくなっていきます。

ちなみに、肌トラブルを解消したい方は、「首のリンパ」とあわせて、「胸のリンパ」と「肺のリンパ」の反射区も刺激するのがお勧め。

体中をめぐったリンパは、最終的に鎖骨のすぐ下に集まり、静脈へ排出されます。そのため、「胸のリンパ」の反射区を押すと、リンパの流れがぐんと向上し、血流も促され、くすみが改善して透明感のある美肌になります。

また、薬指と小指の間の下方にある「肺のリンパ」の反射区周辺は、老廃物が特にたまりやすい部分です。ここを押すと、老廃物がぐんぐん排出されるようになり、くすみはもとより、目の下のクマ、シミ、シワなどが改善します。

このような美肌効果は、手の甲刺激を始めて、早くて翌日、そしてたいていは3日~1週間くらいで現れます。

ちなみに、私は子どもの頃から顔が丸くてふっくらしているのが悩みで、笑うと目がなくなるほどでした。大人になってからも、ちょっと油断をすると、顔が大きくなってしまうので、そんなときには首のリンパ、胸のリンパ、肺のリンパの3つの反射区を必ず押すようにしています。すると、顔がスッキリ引き締まって、目もパッチリと大きくなるのです。

画像: 足利さん自身が手の甲刺激を行い、別人のように顔のむくみが取れて小顔に!

足利さん自身が手の甲刺激を行い、別人のように顔のむくみが取れて小顔に!

手の甲刺激を行うときのポイントは、7秒間ギューッと押し、パッと離すことです。7秒押して、リンパや血液の流れを一時的にせき止めることにより、一気に老廃物が流れるようにするのです。

手の甲刺激は、いつ行っても結構です。特にお勧めなのは、入浴中。体が温まっているので、老廃物が排出されやすく、痛みも感じにくくなります。

体の内側からキレイになる方法として、ぜひ手の甲を刺激してみてください。高級化粧品やエステに勝るとも劣らない効果が期待できます。

手の甲刺激の基本的なやり方

手の甲のすじの間を押す。指を軽く反らせたときにすじが見えない部分を、特にしっかり押す。
「痛いけれども気持ちよい」と感じるくらいの力加減で、7秒間ギューッと圧迫し、パッと離す。
押すときに息をゆっくりと吐き続け、指を離す直前に吐ききる。

1日に3セット以上行う。こまめに押すほど、効果が早く現れる。
押す方の指には力を入れないで、ズーンと響くような場所を見つけたら、指の位置を固定し、手の甲を押す方の指に押し付けるようにすると刺激しやすい。
中指から親指寄りは親指側から(A)、中指から小指寄りは小指側から(B)押す手を回す。

画像1: 手の甲刺激の基本的なやり方

〈手の甲の反射区マップ〉

画像2: 手の甲刺激の基本的なやり方

首の反射区の位置と押し方
人さし指~小指のすじの間。それぞれの反射区に反対の手の親指の先を当て、押していく。1ヵ所について7秒間押す。これを両手に行って1セット。

胸の反射区の位置と押し方
親指と人さし指の間、「水かき」に当たるところに反対の手の親指の腹を置き、7秒間押す。両手に行って1セット。

肺の反射区の位置と押し方
手首外側の出っ張った関節から、親指の幅2本分上がったところに反対の手の親指の先を置き、7秒間押す。両手に行って1セット。

画像: この記事は『安心』2022年1月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2022年1月号に掲載されています。

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