ショウガの効果は、食べること以外でも得られます。ショウガ湿布は、体の痛みやこりなどの改善に、ショウガ風呂は、冷え症やむくみ、膀胱炎、婦人科系疾患などでお悩みの人に効果が見込めます。また、ショウガハチミツで顔をマッサージするのもお勧めです。肌がしっとりと潤います。【解説】石原新菜(イシハラクリニック副院長)

解説者のプロフィール

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石原新菜(いしはら・にいな)

イシハラクリニック副院長。医師。帝京大学医学部卒業後、大学病院での勤務を経て、現在、自然医学の泰斗で医学博士の父、石原結實氏が院長を務めるイシハラクリニックで、漢方医学、自然療法、食事療法により、さまざまな病気の治療に当たっている。雑誌をはじめ、テレビやラジオなどのメディアへの出演が多数。『女のキレイは30分で作れる』(マキノ出版)、『病気にならない 蒸しショウガ健康法 』(アスコム)など、著書、監修書も多く手がける。近著、『新装版 カラダの不調が消える奇跡の「腹巻き健康法」 』(ロング新書)が好評発売中。
▼イシハラクリニック(公式サイト)

内臓を元気にするショウガ湿布

寒い季節には、ショウガを使った飲み物や料理で体を温めている人も多いでしょう。

一般的に、ショウガには体を温める効果があると知られています。その働きは、ショウガに含まれる「ジンゲロール」と「ショウガオール」という成分によるものです。

ジンゲロールは、生のショウガに含まれる辛味成分で、血管を広げて血流をよくすることで、主に体の表面を温めます。

一方のショウガオールは、ジンゲロールが加熱や乾燥などによって変化した成分です。ショウガオールは、体内の脂質や糖質を効率よく燃やすことで、体を深部から温めます。

このようなショウガの効果は、食べること以外でも得られます。いくつかご紹介しましょう(それぞれの詳しいやり方は下項参照)。

ショウガ湿布

ショウガ湿布は、ショウガ湯に浸けたタオルを患部に当て、ラップなどで覆う方法です。私が指導している断食道場では、体の痛みやこりなどの改善に、よくこれを用います。

ショウガ湿布を当てていると、患部だけでなく、全身がポカポカと温まります。断食中は体が冷えやすいのですが、その状態でも汗をかくほど、体が温まるのです。

このように、体の一部にしか湿布を当てていなくても全身が温まるのは、ショウガの成分が皮膚を通じ、体内に浸透しているためだと考えられます。

ショウガ湿布は、ぜんそくの人は胸に、肝機能の数値が悪い人は右わき腹にといった具合に、元気にしたい内臓の上に当てるのがお勧めです。アトピー性皮膚炎の患部に当てると、少し染みて痛みますが、その分、治りが早まります。

ただし、万が一肌に異常が出たら、使用をやめるようにしてください。また、打ち身の痛みは、温めると悪化します。この場合も、ショウガ湿布をはるのは避けてください

ショウガ風呂

体を温めるには、ショウガ風呂に入るのもよいでしょう。

ショウガ風呂とは、スライスしたショウガをガーゼにくるんで、お風呂に入れる方法です。冷え症やむくみ、膀胱炎、婦人科系疾患などでお悩みの人に効果が見込めます。

特に、冬になると爪が割れる人は、手湯や足湯をショウガ風呂にするのがお勧めです。こういった人は、末端の血行が悪くなっているため、ショウガ風呂で温まり、血流を改善してほしいと思います。

ショウガハチミツマッサージ

ショウガハチミツとは、スライスしたショウガをハチミツに漬けたもののこと。このハチミツで、顔をマッサージするのもお勧めです。

ハチミツマッサージ自体は、私もときどき行っています。ハチミツの保湿・殺菌効果によって、空気の乾燥する冬でも、肌がしっとりと潤うのです。

このハチミツを、ショウガの成分が溶け込んだものにして行えば、血流改善などでより高い効果が期待できるでしょう。なお、漬けたショウガは、おやつ代わりにいただくこともできます。

Wの抗ウイルス効果で感染症を防ぐ

ショウガは、前述した体の温め以外にも、さまざまな効果が期待できます。

血流がよくなれば、血圧や血糖値も安定しやすくなりますし、余分な脂肪や糖質の燃焼が進めば、動脈硬化の予防や、中性脂肪・LDL(悪玉)コレステロール値などの改善が期待できます。

さらに、ショウガが持つ、強い抗菌・抗ウイルス効果も見逃せません。中でも、インフルエンザの予防には、ショウガ紅茶がお勧めです。

実は、ショウガ同様、紅茶のポリフェノールも強い抗ウイルス効果を持っています。紅茶には、わずか15秒でインフルエンザウイルスをほぼ無効化させたという実験報告もあります。

空気が乾燥し、感染症が心配になるこの季節こそ、Wの抗ウイルス効果を持つ、ショウガ紅茶を飲むとよいでしょう。

お勧めのショウガの食べ方は、他にもたくさんあります(作り方は下項参照)。美容や健康など、自分のお悩みに合わせた方法をお試しください。

なお、近年話題の「腸活」には、ショウガのみそ漬けがお勧めです。これは、スライスショウガをみそに一晩漬けたもので、調理に活用するのはもちろん、おつまみやご飯のおかずとしても、そのままいただけます。

発酵食品であるみそと、食物繊維が豊富なショウガをあわせて食べられるので、腸内環境を整えるのにうってつけの組み合わせです。

ただし、ショウガを食べて得られる効果は、3時間ほどしか持続しませんので、こまめにとることをお勧めします。

画像: 【生姜の活用法】食べても塗っても体が温まる  痛みやコリ、乾燥肌におすすめの湿布とマッサージも紹介

ショウガのうれしい健康効果
体を温める 血流の改善 冷え、こり、痛みの解消 膀胱炎や婦人科系疾患の改善 血圧や血糖値の安定 動脈硬化の予防 中性脂肪値、LDLコレステロール値の改善 抗菌・抗ウイルス効果 腸内環境の改善 など

ショウガの使い方

※万が一肌に異常が出たら、使用をやめるようにしてください。

ショウガ湿布

【効能】体の痛み・こり、アトピー性皮膚炎、ぜんそくなどの改善
打ち身の場合は逆効果になるので使用しない。

ショウガ150gをすりおろし、木綿の袋に入れて、口を輪ゴムで止める。
鍋に水2Lを入れ、沸騰直前まで沸かし、①を入れる。

画像1: ショウガ湿布

とろ火にし、②にタオルを浸して絞る。

画像2: ショウガ湿布

タオルを患部に当て、ラップと乾いたタオルで覆う。

画像3: ショウガ湿布

※タオルの温かさは15分ほど持続する。タオルが冷めたら再度③~④をくり返す。
※やけどに注意して行う。

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