プロフィール

撮影/柴田フミコ 写真提供/ヨシモトブックス
♥さゆり(かつみ♥さゆり)
1969年7月15日生まれ。漫才師。身長163cm、体重45kg。2000年に夫であるかつみ♥と「かつみ♥さゆり」のコンビを結成。テレビ番組で活躍するほか、YouTubeでの♥さゆりの美容動画が人気を集めている。9月発売の初の著書『♥さゆり52歳 生き様ビューティ-』(ヨシモトブックス)では、美脚になる歩き方や、美肌になるお手入れ術など、いつまでも若く、美しく愛されるためのノウハウを紹介し、話題を集めている。
お尻をキュッと締めて腹筋に力を入れて立つ
ボヨヨ~ン! 皆さん、こんにちは。夫婦漫才コンビ、かつみ♥さゆりのさゆりです。
最近、お会いしたかたから、「さゆりさん、脚がキレイですね」といわれることが多くなりました。20代や30代のころは、脚をほめられることなんて、なかったんです。それが、50歳を過ぎてから急にほめられるようになり、ビックリしています。
ついにはその美脚のためのノウハウも詳しく紹介した本(プロフィール欄参照)を出すまでになりました。
本にも書いたのですが、実は私には、ずっと続けてきたことがあるんです。それが、私の美脚の秘密、「つま先立ち&つま先歩き」です。
私は、30歳ごろから、10~15cmくらいのハイヒールを履くようになりました。ハイヒールを履くと、足首がロックされてあまり動かなくなりますよね。もしかしたら、それが「脚やせに効くんじゃないか」と思いついたんです。それ以来、52歳になる今まで、ずっとハイヒールを貫いています。
ヒールが高いと、普通に立っていてもかかとが上がり、つま先立ちの状態になります。
私はその状態でもうひと工夫。体全体が上に引っ張られるようなつもりで立つんです。頭のてっぺんを引っ張り上げられているイメージなので、つま先には全体重がのっていないような感覚です。
そして、足の親指(母趾)側に重心をおきます。小指(第5趾)側に重心をおいて立つと、足の外側の筋肉が張って、太くなるような気がして、イヤなんです。だから、重心を脚の内側において立ち、お尻をキュッと締めて、腹筋にもグッと力を入れます。
この状態で歩くと、ふくらはぎに力が入るだけでなく、背すじも伸びて、体幹もしっかり鍛えられます。
この立ち方、歩き方を、私はいつも意識しています。家の中でも、ハイヒールを履いているつもりでつま先歩きしています。
こうして、長年つま先で立ったり歩いたりしていたら、いつの間にか美脚をほめられるようになったんです。
夫のかつみさんも、私の脚を見て、「今がいちばんキレイや!」といってくれるんですよ!

撮影/柴田フミコ 写真提供/ヨシモトブックス
血流がよくなって足の先から体ポカポカ
美脚だけじゃありません。健康面でもメリットがあります。
私の場合、つま先立ちで過ごすことで姿勢がよくなり、体力がつきました。20代、30代のころより、今のほうが断然元気です!日常的に、お尻やおなか、脚に力を入れることで、トレーニングがわりになっているのかも? 腹筋などもついた気がします。
それから、血流もよくなっていると思うんです。
知り合いのお医者様が、「つま先立ちをすると、ふくらはぎが鍛えられて、血流がよくなるよ」と教えてくれました。ふくらはぎは、全身の血流をよくするポンプの役割をしているんだそうです。
たしかに、つま先立ちで過ごしていると、脚がむくむことがないんです。それに、足の先から体がポカポカしてきます。これって、血流がよくなっているからじゃないでしょうか。
実は私は、体質的にコレステロール値が高めです。コレステロール値が高い状態が続くと、動脈硬化や血管の病気が心配です。血流がよくなることで、それらの病気の予防にもなるといいな、と期待しています。
こんなにいろいろな効果のあるつま先立ち&つま先歩きは、美脚になりたいかたや、いつまでも姿勢よく歩きたいと考えているかたなど、多くのかたにぜひお勧めしたいです!
日常動作にチョイ足しするのがお勧め

撮影/柴田フミコ 写真提供/ヨシモトブックス
私自身、友人に勧めることも多いのですが、よく「続けられない」といわれてしまいます。
そこでお勧めが、日常の動作にチョイ足しして、「ながら」でやること。
私が今までつま先立ちを続けてこられたのは、日常生活のなかに取り入れているから。料理をしながら、歯を磨きながら、つま先立ちをしています。トイレにも、つま先歩きで行きます。エレベーターに乗っている間も、ちょうどいいつま先立ちタイムです!
スポーツウェアに着替えて、ジムで運動するのはめんどうですが、つま先で立ったり歩いたりすることなら、いつでもできて、ずっと気軽です。
もしかしたら、習慣化できなくて、最初は毎日はできないかもしれません。そんなときもあきらめないで! 思い出したときに行うだけでも違います。
高齢のかたや、脚が弱っているかたは、必ずどこかにつかまって行ってくださいね。
筋肉をバランスよく使うことで美脚になった
氣仙長生治療院院長 氣仙英郎
つま先歩きが優れているのは、いい姿勢でつま先立ちすると、自然に重心が正しい位置に定まるという点です。
正しい位置に重心をおいて歩けば、筋肉をバランスよく使うことができます。例えば、外重心になると、脚の外側の筋肉と、内側の筋肉の使い方のバランスがくずれます。これでは、足に負担がかかるばかりで、脚の形もよくなりません。
正しい重心で歩けば、足の外と内の筋肉がバランスよく使われます。さゆりさんは、その結果、足がシェイプアップされ、美脚となったのでしょう。
ついででOK!すぐできる
つま先歩きのやり方
慣れるまでは、気がついたときに数歩つま先歩きするだけでOK。壁やイスにつかまりながら行ってもよい。慣れてきたら、1分を目安に歩きましょう。
注意点
・はだしで行うと足裏感覚がつかみやすい
・自宅の廊下など、安全なところで行う
・ひざや股関節などに強い痛みがある場合は行わない

❶足を肩幅に開き、背すじをまっすぐにして立つ

❷ゆっくりかかとを上げ、つま先で立つ

❸そのまままっすぐ歩く

この記事は『壮快』2022年1月号に掲載されています。
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