あちらこちらで寝転ぶ猫たちに癒される
4603kmの猫旅です。

ワットポーは、東洋医学に基づくタイ古式マッサージの総本山としても知られており、本格的なマッサージも受けることができるそうです。でも、猫がからだを横たえる姿を見るだけで、マッサージを受けなくても不思議と心がほぐれてきます。

礼拝堂いっぱいに置かれた大きな涅槃象は、至近距離で見ることができる。

迫力ある涅槃象全体を写真に収めるのは難しい。

涅槃像のように横になる猫たち。

無防備な姿でぐっすりお昼寝。

改装中の工事現場で寝そべりながら振り向く。

石像の隙間にすっぽり収まる茶トラ猫。
広い寺院の中で暮らす親子猫
敷地内には涅槃仏のある礼拝堂や本堂、マッサージ場なども点在していて、広大です。観光客でごった返している場所もあれば、建物の隙間や改装中の現場のような、猫たちがのんびりできそうな場所もあちこちにあります。

観光客が僧侶から念をいただいています。

御札のようなものが、たくさん吊してある賑やかな広場。
ヨガの行者たちの石像が置かれているスペースの隅では、「涅槃像ポーズ」の猫の近くで子猫が遊んでいました。始終横たわっている母猫とは違い、よく動き回る子猫たち。通りがかった観光客を笑顔にしていました。

横たわる母猫のかたわらには子猫が……。

大きな鉢に隠れて周りを伺う子猫。

じゃんけんしているような子猫たち。

いろんなものに興味津々、好奇心いっぱい。
タイといえば青い瞳のシャム猫
マッサージ場の近くはスタッフが休憩するための椅子が置かれ、そこにいたのがシャム猫ファミリー。タイといえば、やはりシャム猫。7、8匹はいたでしょうか。こんなにいっぺんにシャム猫が見られるなんて、気持ちが上がります。顔の中心や末端が黒い「ポイントカラー」ではないので、おそらく他の猫柄とのミックスですが、外の猫で青い瞳は稀少です。

石像のたもとにいたキジ猫系シャム。

瞑想しているようなシャム猫系の猫たち。

母猫の体の上を乗り越える子猫。

母猫が近くにいなくなると不安そう。
マッサージ場から離れたところでは、チョコレート色のハチワレ猫がいました。この猫も瞳がとても綺麗です。寺院の外に出てしまえばバンコク特有の熱気と喧噪に戻りますが、しばし猫たちに浸ってしまいました。

チョコレートカラーの被毛にブルーの瞳が映える。

対面のワットアルン(暁の寺)にはこの船に乗って向かいます。
気軽に海外旅行ができる日が来たら、バンコクの寺院で寝姿を披露している猫たちに会いに行ってみてはいかがでしょう。癒やされること間違いなしです。
作者プロフィール
南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。
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