出勤日は大忙しのむぎ館長
405.3kmの猫旅です。

人気投票で選ばれたブリティッシュ・ショートヘアの「むぎ」(オス・6才)は「猫ノ図書館」の顔として館長を勤めています。現在、猫ノ図書館で、私の写真展「猫と心理テスト展」が開催中のこともあり、帰省(盛岡市出身)を兼ねて久しぶりにむぎ館長に会いに行ってきました。

ブルーグレーの被毛とイエローの瞳が印象的。

「猫ノ図書館」は岩手県奥州市立胆沢(いさわ)図書館の常設コーナー。
むぎ館長は、図書館に常駐しているわけではなく、行事の際や、飼い主の菊池さんが本を探しにくるときに、気まぐれで出勤することもあります。

図書館の中を自由に歩き回ります。
この日もマスコミ対応などで忙しい様子です。2つのテレビ局と新聞社などが写真展の取材に訪れており、3人のカメラマンに取り囲まれることに。

合わせて3つのカメラに囲まれるむぎ館長。
以前「猫ノ図書館」を訪れたとき、むぎ館長は2歳でした。光沢のあるブルーグレーの被毛と印象的なイエローの瞳は健在ですが、久しぶりに対面してみるとすっかり大人の貫禄がついたようです。

お気に入りの「猫ちぐら」で休憩中。

館内のお気に入りスポットでくつろぎます。

カメラ目線でキリッとモデル立ちも。
普段はのんびり、性格はおっとり
むぎ館長は、公募で集まった39匹の候補猫の中から人気投票で選ばれました。館長としての主な業務は、画像で猫ノ図書館の顔としてPRしたり、SNSなどでおススメ猫本情報発信をおこなったりすることです(館内不在です)。
普段は、家で2匹の猫たちと同居しているそう。飼い主の菊池さんによると、おっとりとした性格のため、他の猫から猫パンチされたりして、少々押され気味だとか。

菊池さんに抱っこされると、やっぱり落ち着きます。
一緒に暮らす三毛猫の「うめ」、ハチワレの「ゆず」、共に7歳のメスです。

みんなマイペースで過ごし、ゴハンの時に集まってきます(写真は菊池さん提供)。
日本で唯一の「猫ノ図書館」
館内にむぎ館長の姿がなくても、図書館のオリジナルグッズのしおりやブックカバーのモデルになったりして、館内はむぎ館長で溢れています。

館内の注意喚起やお知らせのサインはむぎ館長です。

ブックカバーもむぎ館長。
現在開催中の写真展「猫と心理テスト」は、1枚の猫の写真を見て質問に答えると、深層心理が見えてくるというもの。心理カウンセラーとコラボしたユニークな写真展です。近隣にお住まいの方や、帰省・旅行で近くに行かれる方は、ぜひ訪れてテストにチャレンジしてみてください。12月26日まで開催しています。

開催中の「猫と心理テスト」。QRコードを読み散ると自分のココロの中が見えてくる。

奥州市立胆沢図書館(猫ノ図書館)の入口。

猫だけに気まぐれ出勤。会えたらラッキー☆
奥州市立胆沢図書館 猫本コーナー「猫ノ図書館」
岩手県奥州市胆沢南都田字加賀谷地1-1
Tel:0197-46-2133(胆沢文化創造センター内)
▼奥州市立胆沢図書館(公式サイト)
▼猫ノ図書館(Twitter)
▼neconotoshokan(Instagram)
作者プロフィール

南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)
盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。
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