昼食を取り損ねたときやちょっと疲れを感じたときに、重宝するのがラムネ菓子です。主成分がブドウ糖なので、速やかにエネルギーになり脳がシャキッとするように感じられます。アイスクリームは、ふたを開けたら半分を取り分けて、残りの半分は冷凍庫へ。「食べたくなったら、ちょっとだけ食べる」マイルールです。【解説】安積祐実(あづみ眼科クリニック院長)

解説者のプロフィール

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安積祐実(あづみ・ゆみ)

あづみ眼科クリニック院長。2001年、東京女子医科大学卒業、同大学病院眼科に勤務。03年より済生会栗橋病院に勤務後、05年、島根大学医学部附属病院に着任。11年、東京女子医科大学病院眼科に戻り、13年より同大学病院眼科の嘱託医を務めつつ、オリンピア眼科病院など兼務。20年、あづみ眼科クリニックを開院。緑内障の早期発見・継続治療に重点を置きつつ眼科全般に高い専門性のある診療を幅広い年齢層に提供。丁寧な対応に定評がある。
▼あづみ眼科クリニック(公式サイト)

速やかにブドウ糖がとれ脳がシャキッとする

眼科が専門というと「眼病に食習慣はあまり関係ない」と思われそうですが、そんなことはありません。

例えば、糖尿病のかたは、合併症の一つとして糖尿病網膜症を引き起こすことがあります。目の網膜という器官には、細くて小さな血管が張り巡らされています。糖尿病による高血糖が続くと、この細い血管がダメージを受けて、視力が低下。最悪の場合、失明することもある病気です。

また、血管の状態を直接見ることができるのは、人体のうち目の奥の眼底だけです。眼底検査で、目の血管に動脈硬化が見つかったら、全身の血管も似たような状態と考えられます。つまり、目の状態は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病とも深い関連性があるのです。

眼底で動脈硬化の所見が見られた患者さんには、生活習慣病を改善する食事の助言をすることもあります。一般的ではありますが「塩分や糖分、油っこい物を減らし、水分を多めにとりましょう」といった内容です。

眼科医としては、患者さんにそうしたお話をしますが、実は私は、甘い物が大好き。17時半に診療を終えると、クッキーやマドレーヌなど、ちょっとしたお菓子に手が伸びます。小腹が満たされ、癒しの時間です。

日中におやつを食べることはほとんどありませんが、忙しくて昼食を取り損ねたときや、口が渇いたとき、ちょっと疲れを感じたときに、重宝するのが、ラムネ菓子です。

主成分がブドウ糖なので、速やかにエネルギーになり、脳がシャキッとするように感じられます。アメ玉と異なり、口に入れるとサッと溶けるのも利点。診療前でも、手軽に糖分補給ができるのです。

糖尿病の患者さんの場合、急に血糖値が下がると危険なケースもあります。低血糖発作に備えて、ラムネを用意しておくのも、一案かもしれません。

おやつを食べるぶん食事の栄養に配慮して

昔から甘い物が好きなので、大学生のときは無理なダイエットを試みたこともあります。けれども、我慢するダイエットは長続きしません。そう実感してから、「絶対に食べない」ではなく、「食べたくなったら、ちょっとだけ食べる」のをマイルールにしました。そのほうがストレスなく続けられ、結果的に良好な状態を保てます。

例えば、アイスクリーム。アイスが大好きなので、家でのおやつに、よく買います。コンビニアイスの新製品には、人一倍詳しいかもしれません(笑)。

アイスのふたを開けたら、半分を取り分けて、残りの半分はまたふたをして冷凍庫へ。少量食べれば満足できるので、物足りなさは感じません。夜遅い時間に甘い物が欲しくなったときも同様です。量を食べたら体によくありませんが、少しなら、さほど影響はないでしょう。

おやつは好きですが、そのぶん食べ過ぎないよう、また、栄養が偏らないよう、食事面には気をつけています。腹八分目を旨とし、メニューは炭水化物とたんぱく質、ビタミン・ミネラル類で構成する。野菜から先に食べる、水分をしっかり補給する、といったぐあいです。

目にいい栄養素もいろいろありますが、常に取り入れるのも難しいので、バランスのいい食事を心がけています。

ちなみに私の朝食は、パンと旬の果物、たんぱく質補給のため牛乳を加えた、カフェオレかミルクティー。最近は、トーストにスライスしたバナナをのせて食べるのがお気に入りです。バターの塩気とバナナの甘みがおいしく、少量でも効率よくエネルギーがとれます。

昼食は、子どもに作ったお弁当と同じ物を持参。夕食は家族と食べるので、これも子どもに合わせた内容になりがちです。

ところが、期せずしてこれが体に好影響を及ぼしています。というのも、次男に食物アレルギーがあり、小麦粉と卵を口にできないのです。加工食品に頼れないため、ハンバーグやチキンナゲットも、つなぎや衣に片栗粉を使い、すべて手作り。

加えて、長男が玄米を好んで食べるので、白米と玄米を同量ずつ、混ぜて炊いています。おかげで私はお通じがよくなり、長男はカサついていた肌状態が改善してきました。

運動は必要性を感じつつも、なかなか実行できていません。せいぜい、つま先立ちで歯磨きしたり、スクワットの姿勢でドライヤーをかけたりする程度。

ほんとうは、外に出たほうがいいので、歩く習慣をつけたいと思っています。遠くを見ることで目の筋肉の緊張が取れるので、自然の中を散歩しつつ、遠くの風景を眺めれば、目にも、体力アップにもいいですね。

安積先生のおやつは
ラムネとアイス

画像1: 【甘味好きな人のダイエット】我慢より「ちょっとだけ食べる」が長続きのコツ  カップアイスも半分は冷凍庫へ

ラムネ
サッと溶けて手軽に糖分補給!

画像2: 【甘味好きな人のダイエット】我慢より「ちょっとだけ食べる」が長続きのコツ  カップアイスも半分は冷凍庫へ

アイスクリーム
アイスは1個を2回に分けて!

画像: この記事は『壮快』2021年10月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『壮快』2021年10月号に掲載されています。

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