私は通常、1年の半分はワールドツアーに参戦しています。その際、欠かさず持ち歩いているのがサバ缶です。日ごろサバ缶を意識的にとっているのは、筋肉をつけて、ハードな競技に耐えうる強い体をつくるため。食べる物で、心身が変わることを日々、実感しています。【体験談】坂口佳穗(ビーチバレーボール選手)

プロフィール

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坂口佳穗(さかぐち・かほ)

1996年3月生まれ。宮崎県串間市出身。身長172cm。所属はマイナビ/KBSC。父が少女バレーの監督をしていたことから、小学校1年生から中学校卒業まで9年間インドアバレーを経験。高校ではいったんバレーから離れるも2013年10月ビーチバレーの大会を観戦し、ビーチバレーの魅力にはまる。14年大学入学とともに川崎ビーチスポーツクラブビーチバレーアカデミーに入校し、本格的にビーチバレーを始める。18年世界大学選手権日本代表。主な戦績はマイナビジャパンビーチバレーボールツアー2019第3戦沖縄大会優勝、同第4戦東京大会優勝、同ファイナル優勝。FIVBワールドツアー1starイスラエル大会優勝。

遠征に重宝するサバ缶!郷土食の冷や汁も大好き

皆さんは、ビーチバレーボール(以下ビーチバレー)の試合を見たことはありますか? ちょうど先ごろまで行われていた、オリンピックのテレビ中継などで見た、というかたもいらっしゃるかもしれません。

私はビーチバレー選手として、国内外の大会に参戦しています。

ビーチバレーでは、砂浜など、屋外の砂地をコートとしてプレーします。屋内で行う6人制バレーボールとは違い、1チームは2人制。砂のコンディションは会場ごとに違いますし、当日の天候や風の影響も大きく受けます。この環境面の不安定さもビーチバレーの魅力の一つです。

私は高校3年生のときに、ビーチバレーの試合を初観戦。プレーの迫力や、屋外での試合の解放感にすっかり魅了され、この世界に飛び込みました。

初めてビーチバレーをプレーしたときは、砂に慣れていないため、走ることもジャンプすることも難しく、風にあおられてボールが思うところにいきませんでした。

その後、猛練習の成果が出て、今では砂の上でも力強くプレーできるまでに成長。出場は叶いませんでしたが、オリンピック出場をかけて戦えるまでになりました。

私は通常、1年の半分は、ワールドツアーに参戦しています。その際、欠かさず持ち歩いているのがサバ缶です。国によっては、食事が口に合わないこともあるので、重宝しています。

もちろん自宅にも常備していて、サバのペペロンチーノや、サバとシソの春巻きなど、週に1回は、サバ缶を使って料理をしています。

また、私は宮崎県出身で、郷土食の冷や汁も大好き。子供のころは夏休み中の昼食に、よく冷や汁を食べていました。今でも、暑くて食欲がないときや、宮崎に帰りたくなったときに、自分で作ってよく食べます。

定番の具材は豆腐やシソ、カイワレ大根、ミョウガ、シーチキンなど。香味野菜をたっぷりのせるのがお気に入りです。

今回、『壮快』で「サバ缶冷や汁」を特集すると聞いて、絶対においしいだろうなと思い、私もチャレンジしてみました。想像どおりおいしくて、夏の定番メニューになりそうです!

食生活を整えるとパフォーマンスが変わる

画像: ハードな競技に耐える体づくりが必須!

ハードな競技に耐える体づくりが必須!

さて、日ごろサバ缶を意識的にとっているのは、筋肉をつけて、ハードな競技に耐えうる強い体をつくるため。たんぱく質をとる際、私は肉より断然魚派。魚には、たんぱく質に加え、不飽和脂肪酸やカルシウムなどの体にいい栄養分がたくさん含まれているからです。

サバ缶などでたんぱく質をきちんととることで、筋肉がつき、体幹がしっかりしたためでしょうか。プレーの際に体の軸がぶれなくなりました。

不安定な砂の上で、走って、止まって、ジャンプして飛び込むといった激しい動作をくり返すため、ビーチバレーでは、フィジカル(体)を強くすることが非常に大事。そのためにも、食事がとても重要だと考えています。

食生活をしっかり整えると、体重は変わらなくても体が軽く感じられて、パフォーマンスが全く違ってきます。メンタル面でも自信がつくようです。食べる物で心身が変わることを、日々実感しています。

今後は国内ツアーで優勝し、ワールドツアーでもポイントを重ねてレベルをもっと上げ、世界の第一線で戦える選手になりたいです。大会がある際は、ぜひ応援していただけるとうれしいです!

筋力アップと骨強化が期待できる組み合わせ
東京医科大学特任教授、山王病院内科・国際医療福祉大学臨床医学センター教授 小田原雅人

ビーチバレーは炎天下で行うこともありますから、日ごろからしっかり体力をつける必要がありますね。

サバは良質なたんぱく源でありながら、肉のようにコレステロールを上昇させる作用がありません。筋力アップはしたいけれど、健康にも気をつけたい、というアスリートにはうってつけの食材です。

また、カルシウムも豊富ですから、骨も強化できます。冷や汁にして食べれば、栄養価の高い香味野菜もたっぷりとれて、さらによいでしょう。

[別記事:夏バテや熱中症の対策に!サバ缶冷や汁で生活習慣病も予防→

画像: この記事は『壮快』2021年10月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『壮快』2021年10月号に掲載されています。

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