秋が深まり、ひんやりとした空気とやわらかい日差しの気持ちのいい季節になりました。秋と言えば紅葉が一般的ですが、秋に見頃を迎える花々も一見の価値があります。特に秋に咲くバラは色や香りが春のものより濃いといわれ、その違いを発見する楽しさがあります。千葉県君津市にある「ドリプレ・ローズガーデン」は、バラをメインに、美しい花々が咲き誇る庭園です。そしてここには、たくさんの猫たちが自由に過ごし、庭園をさらに美しく彩っています。(連載10)
庭園で安心して過ごす猫たち
49kmの猫旅です。

庭園はオーナーご夫妻が、ガーデニングの世界での憧れの的「ターシャ・テューダーさんの庭」を目指し、土地探しから開墾まで、一から造り上げました。もともとバラ園造りはプライベートで楽しむためのものでしたが、完成度の高さから公開を望まれ「ドリプレ・ローズガーデン」としてオープンしたそうです。
花々は全て無農薬で育っているので、顔を近づけて香りを楽しむ事ができます。猫たちが安心して庭で過ごしているのも納得です。

バラは冬以外であれば一年中楽しめる。

清々しいカフェテラス。

人を見れば寄ってくる長毛種の「オル」くん。

ちょび髭が特徴的な「チョビ」くん。スリスリが得意。

シークレットガーデンでくつろいでいる「コジジ」くん。天真爛漫タイプ。

納屋の前の「パンサス」くんはおとなしい性格。
カフェで人待ちの猫たち
カフェテラスでは、ローズティーや手作りのスコーンなど英国式のティータイムが楽しめ、食器も英国のアンティークのものが使われています。テーブルの上には「猫スタッフ」を紹介するミニペーパーがあり、猫たちへの親近感がぐっと湧いてきます。
猫たちはすべて保護猫。ご縁があって、この庭園の猫スタッフとして夫妻が迎えました。人好きな猫たちは来園者に甘える気満々で、それぞれお気に入りの場所で過ごしています。

このテラス席には、2匹の猫の姿があります。

お膝に乗るのが大好きな青い瞳のアイドル「マリー」ちゃん。

マリーの娘の「ベル」ちゃんは、ちょっとツンデレ。

人懐こい「オル」くん。席を温めて待ってます。

食事メニューも充実。ハーブがたっぷりのカレーがオススメ。

お客さまのお食事中も、お行儀良く座っています。
猫グッズや英国アンティーク雑貨も
英国風コテージ内にも席があり、ここでも居眠りに興じる猫たちがちらほら。雑貨コーナーでは、猫グッズや、オーナー夫妻が直接イギリスから買い付けたアンティークが並んでいます。
庭園は、12月末から2月末は冬期休園をしています。詳しい情報は公式サイト等でご確認の上、猫たちと花々を楽しんでください。

エントランスの前でお出迎えの「アユ」ちゃん。

外とは違った雰囲気のコテージ内の客席。

猫グッズでいっぱいの雑貨コーナー「CAT ROOM」。

納屋で出会った「リリー」ちゃん。オッドアイとボブテイルの人気者。
「ドリプレ・ローズガーデン」
所在地:千葉県君津市大野台815−85
電話:0439-37-3767
営業時間:10:00〜17:00
▼公式サイト
作者プロフィール

盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

『ワル猫だもの』南幅俊輔著(マガジンマガジン)¥815(税込)
www.amazon.co.jp
『ハシビロコウのすべて 改訂版』監修:今泉忠明 企画制作:南幅俊輔(廣済堂出版)¥1,320(税込)
www.amazon.co.jp▼Sotoneko Japan(facebook)
*Sotoneko Japanではオリジナル猫雑貨も販売中
▼sotoneko_japan(Instagram)