のんびりだけど働き者の副店長「のび」
さて実際、会ってみた猫たちの様子はというと、しっかりものの店長と、のんびり屋さんの副店長とという、ボケと突っ込みのようなナイスなコンビネーションでした。まずは副店長から紹介していきましょう。

古書店の副店長のび。

和テイストな室内に所狭しと書棚が並ぶ。
手作りの書棚の端で、まるで本のように動かない副店長は、エキゾチックショートヘアの「のび(7歳・オス)」。名前の由来は「自由にのびのび」から。名前だけでなく、垂れ目な顔にほっこり和んでしまいます。

本棚の左上、まるでオブジェのような佇まいのび副店長。

この顔にほっこり和んでしまいます。
甘えん坊で人見知りがちなので、今日は少し緊張しているようです。

警戒して本棚の奥へ隠れます。
Facebookでは、最新情報と、のび副店長の独り言で綴られる記事がアップされています。注文の本を棚から探したり、オススメ本の紹介したり、けなげでゆるい副店長としての働きぶりがうかがえます。

お勧め本を紹介するのび副店長(Facebookから)。
そんなのびに、あれやこれや用事をいいつけているのが、ぬく店長。実際に会ったぬくは、まさにそんな雰囲気でした。

奥さんに甘えるのびをチラ見して脇を通る、ぬく店長。
店長としての誇りを持つ「ぬく」
見知らぬ人間が来ても堂々と振る舞っているのが、「ぬく店長(13歳・メス)」。チンチラゴールデンとメインクーンのミックスです。名前の由来「ぬくぬく」のイメージと違って、性格的に強いぬくは屋外にもよく出て行きます(お庭に限りますが)。この日はあいにくの雨、あきらめて応接間でまったりとしています。

天気が良ければテラスのある庭はお気に入りの場所。

堂々とした佇まいのぬく店長。
六畳ブックのオーナー高橋さんご夫妻とともに、この場所に越してきたぬく。ご主人の高橋達也さんの長年の夢だった古書店は、築100年の日本家屋を自らリノベーションし、少しずつ形にしていきました。その二人の姿をそばで見ていたため、ぬくにも店長としての自覚があるのかもしれません。

整腸のため、草が大好き。

入口のドアからも外がよく見えます。
古民家は古書と猫の素敵な空間
古民家をリノベーションした店内は、とてもおしゃれな雰囲気。アンティークや手作りの本棚に積まれた古書は、倉庫分も合わせておよそ2万冊あるとか。本はほとんど出張買取りで、自社サイトやネット通販などで販売。古書店も、若いオーナーの手にかかれば魅力的なスタイルを生み出すようです。

アンティーク小物など、本以外にも古いものがたくさん

とてもおしゃれな空間ですが、大量の本で溢れています。
買い取りとネット販売で絶えず回転していく本と、のんびりマイペースで過ごす猫たち。本というアナログと、ネット古書店というデジタル。「六畳ブック」では、一見ミスマッチに見える組み合わせが新たな可能性を広げているようです。
フェイスブックやインスタグラムでは、かわいい猫店長たち、お勧め本、今日のオヤツなど、楽しい写真と情報を発信しています。猫と本が好きなら、ぜひ訪れてみてください。

のんびり屋さんの、のび副店長。

しっかりものの、ぬく店長。
六畳ブック
東京都目黒区大岡山1丁目
電話:03-3725-0555
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予約制になっております。
また買取のお持ち込みご希望の方はご予約をお願い致します。
※現在、緊急事態宣言に伴い、店舗持込み、予約制のご来店(店舗営業)はお休みとさせていただいております。
作者プロフィール

南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)
盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

『ワル猫だもの』南幅俊輔著(マガジンマガジン)¥815(税込)
www.amazon.co.jp
『ハシビロコウのすべて 改訂版』監修:今泉忠明 企画制作:南幅俊輔(廣済堂出版)¥1,320(税込)
www.amazon.co.jp▼Sotoneko Japan(facebook)
*Sotoneko Japanではオリジナル猫雑貨も販売中
▼sotoneko_japan(Instagram)