もはや私の生活の中心ともいえる存在が、ゲームです。プレイするのは1日に2時間程度ですが、集中した中身の濃い時間といえます。70歳以上になると、運転免許更新時に反射神経を見る適性検査があるのですが、ふだんゲームで鍛えているおかげで、私はいつもトップの成績です。【体験談】 鈴木史朗(元TBSアナウンサー・83歳)

プロフィール

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鈴木史朗(すずき・しろう)

1938年生まれ。1962年にTBSへ入社。1998年に定年退職するまで、アナウンサーとして、『水戸黄門』のナレーションや、『さんまのからくりTV』の名物コーナー「ご長寿早押しクイズ」の司会者として、人気を博した。フリー転向後もアナウンサーとして活動する傍ら、歌手や舞台に挑戦するなど精力的に活躍の場を広げている。

あこがれの隠居生活は暇なようで暇がない

私は今年で83歳になりますが、心身ともに健康で、元気に毎日を過ごしています。ときどき、「あれっ、なんだっけ?」という物忘れはありますが、まだまだ会話を楽しむ余裕はありますし、取材を受けてお話しするのも楽しみの一つです。

TBSのアナウンサー時代に、ドラマ『水戸黄門』のナレーションを長い間務め、そのころから〝ご隠居〟にあこがれていましたから、今の気楽な隠居生活にも満足しています。

黄門様のように、何にでも興味を持ち、すぐに出かけたいところですが、現在はコロナ禍で思うように外出できません。しかしこれはこれで、家にいる時間ができたと楽しんでいます。

毎日、家事を手伝ったり、庭の花の水やりや読書をしたり、テレビを見たり……そしてテレビゲームも好きですから、一日中家にいても暇なようで暇がありません。

本や雑誌は、興味を引かれた物はすぐに読み始めます。ただ、読んだ本をその辺に積んでおくので、「部屋が片づかない」と妻にときどき小言をいわれます。どうも片づけるのが下手なようで、つい忘れてまた積んでしまうのは反省点だと思います。

テレビで見るのは主にニュースなどの報道番組です。政治や世の中に関心を高く持つことは、何歳になっても大事です。

テレビを見ているときには、どうしても先輩の目線になってしまいます。出身のTBSに限らず、ほかの民放からNHKまで万遍なく見ます。後輩たちの活躍ぶりに感心したり、画面に向かって「しっかりしろ!」と怒ったりしますから、楽しい反面、疲れます。

1日2時間集中して脳をフルに使う

そして、もはや私の生活の中心ともいえる存在が、ゲームです。プレイするのは1日に2時間程度ですが、集中した中身の濃い時間といえます。

最初にハマったゲームは、初期の『スーパーマリオブラザーズ』です。娘からプレゼントされて始めると、これがおもしろくて、すぐにハマりました。

そんな私が、長きにわたってハマっているのが『バイオハザード』です。こちらはゾンビが出てくる人気ホラーゲームで、たくさんのシリーズが発売されています。私がプレイするきっかけになったのは、やはり娘のプレゼントでした。

「お父さんが好きだと思う」といわれて始めましたが、娘としてもここまでハマるのは予想外だったかもしれません。

画像: バイオハザード4のプレイ画面イメージ ©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

バイオハザード4のプレイ画面イメージ ©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

私はシリーズのなかでも、特に4のマーセナリーズ(*ゲームに収録されるエクストラゲーム)が好きで、もう15年プレイし続けています。マーセナリーズというのは、得点を競うモードで、自分の腕前がそのまま得点に反映されるため、終わりがありません。

4以前の作品はいかにもゾンビらしいゾンビが出てきたのですが、4はその辺が抑えめなのが個人的に好みです。また、ヨーロッパ風のお城のステージが非常にすばらしく、実際に行ってみたくなるくらいの出来です。

私は、このゲームで「20万5370点」という世界でもトップ級の得点を記録しています。

3万点でいちおうのクリア、プロのゲーマーでもやっと6万点といった難易度なので、流行った当時に9万点を記録したときには、雑誌から取材を受けました。その後に11万点を記録したら、今度はテレビも一斉に取材に来てくれました。

すっかり有頂天になって、20万点を超えたのですが、残念なことに誰も来てくれません。どうもやり過ぎたようです。

それでも、より高い得点を目指すことにやりがいを感じているので、今も毎日のようにプレイしています。

ゲームに関する文献をいろいろ読んだところ、ゲームは脳を活性化するそうです。

私がふだん行っている、瞬時に判断して敵を倒すというのは、瞬発力、運動神経、反射神経も必要で、脳をフルに使います。これはかなりの脳トレになるのではないでしょうか。

70歳以上になると、運転免許更新時に反射神経を見る適性検査があるのですが、ふだんゲームで鍛えているおかげで、私はいつもトップの成績です。

個人的な考えですが、高齢者ほど、ゲームが必要なのではないでしょうか。自分に合ったゲームを一つ買えば、あとはお金をかけずにずっと楽しめます。ゲームつながりで友人もできます。私はバイオハザードのおかげで、歌手の加山雄三さんと親しくなりました

ゲームなら、「この野郎!」といったって、誰にも迷惑をかけません。むしろストレス解消になります。気分をスカッとさせたいときには、ゲームがいちばんです。

ぜひ皆さんも、自分に合った楽しみを見つけて、人生を謳歌してください。

画像: この記事は『壮快』2021年7月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『壮快』2021年7月号に掲載されています。

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