憧れのドブロブニクと世界遺産の猫たち
ドブロブニクまで9487kmの猫旅です。

日本からは首都ザグレグで飛行機を乗り継ぎ、ドブロブニク空港を目指します。

1979年に世界文化遺産に登録。
シャトルバスでホテルに向かう頃は、すでに日が傾いていました。急いでチェックインをし、旧市街を目指します。

城壁に囲まれた美しい旧市街。

絵になる街での猫との出会いに胸が高鳴ります。
城壁の街に足を一歩踏み入れた時、あたりはすっかり暗くなっていました。中世の面影を残す路地で遭遇した猫たちは、いつも出逢っている猫たちとは違います。真ん丸な瞳は人のようでもあり、人の代わりに猫しかいない街に紛れ込んでしまったような錯覚に陥ります。

雰囲気のある中世の街角と闊歩する猫たち。

真ん丸な瞳で見つめられます。
中世の街並の闇夜を照らす「白猫キング」の登場
他の猫たちは数匹で行動していますが、キング猫は違います。常に単独行動。城壁内で見かけた猫の中でもひときわ大きく、そのせいか人に怯まない堂々とした態度です。

暗い中でも白猫は目立っています。

動きがゆっくりで高貴な印象を受けます。
翌日再び訪れると、昨夜の白猫のキングに会いました。この広場(Gunduliceva)は、朝は市場、昼はレストランが建ち並ぶ賑やかな場所ですが、自分の縄張りらしく胸を張って堂々と過ごしていました。

近づいても、他の猫のように逃げださない。

ひときわ大きな体です。
こんなところにお寿司屋さんと「プリンセス猫」の夜遊び
猫を探して違う路地に入っていくと、寿司レストランを発見。ドブロブニクにもあるのですね。そしてもうひとつの発見は、寿司レストランの屋外スペースにいたプリンセスです。ロシアンブルーの毛並みに若々しいルックス。侍従のような黒猫とキジ猫を従えていました。

ことさらに可愛いロシアンブルーのプリンセス。

黒猫とキジ白猫の侍従はちょっと弱腰タイプ。
ちなみにこの寿司レストラン、プリンセスの縁もあって後日夕飯のお店に選んだのですが、ロール系の寿司なのに、味は以外といけてました。ちょとお値段は高めでしたが、日本人でも満足できます。店名は「Oyster & Sushi Bar Bota」。

テラス席の各テーブルにはおなじみの三角醤油瓶。それだけでも合格です。

キング同様、プリンセスも堂々としています。
世界遺産と猫に会える魅力あふれた街、ドブロブニクをぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう。
作者プロフィール

南幅俊輔(みなみはば・しゅんすけ)
盛岡市生まれ。グラフィックデザイナー&写真家。デザイン事務所コイル代表。現在、デザイン以外にも撮影、編集、執筆を手がける。2009年より外で暮らす猫「ソトネコ」をテーマに本格的に撮影活動を開始。日本のソトネコや看板猫のほか、海外の猫の取材・撮影を行っている。著書に「ソトネコJAPAN」「猫と世界遺産の街カレンダー」(洋泉社)、「ワル猫カレンダー」「ワル猫だもの」「サーバルパーク」(すべてマガジン・マガジン)、「どやにゃん」(辰巳出版)など。企画・デザインでは「ねこ検定」「ハシビロコウのすべて」「ゴリラのすべて」(すべて廣済堂出版)など。

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