食前毒出しキャベツは、スーパーやコンビニのカット済みのキャベツで作れ、具材を変えて楽しめるので、食べ飽きる心配もありません。私は、食前毒出しキャベツを、コロナ自粛中の体形維持に活用しています。【解説】藤井香江(40代から美しくやせる!簡単ダイエットの専門家)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

藤井香江(ふじい・かえ)

40代から美しくやせる! 簡単ダイエットの専門家、スリムデザイナー、美容編集&ライター。半年で20kgのダイエットに成功し、20年以上体重をキープ。ジュースやスープによる独自の食事法を開発し、二度と太らない体質と健康を維持。食べても飲んでもやせて、リバウンドなしの簡単メソッドが男女問わず好評。近著に『作りおきで、かんたん!「腹ペタスープ」ダイエット』(講談社)がある。
▼KAE式ダイエット(公式ブログ)

体にたまった老廃物をキャベツで排泄する

おいしいものを食べるのは、幸せです。しかし、ついつい食べ過ぎてしまい、罪悪感に駆られる……。そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

そんなときの救世主が、キャベツです。キャベツには、ビタミンCやビタミンU、食物繊維といった栄養素が豊富に含まれています。

これらは、胃腸の調子を整え、体内にたまった老廃物を排泄してくれます。そのため、食べ過ぎたときのリセット食として最適なのです。

私自身も40代に入ってから、このようなキャベツの効果に助けられました。当時の私は、代謝が落ちたのか太りやすくなってしまい、なかなか体重をキープできませんでした。

しかし、朝に飲んでいたスムージーにキャベツを加えたところ、状況が一変。お通じがよくなって、そう簡単には太らなくなったのです。

そうした経験もあり、食べ過ぎた翌日のリセット食としてもキャベツを活用するようになりました。

食べ過ぎた翌日の「リセット食」に最適

そんなキャベツの活用法の一つとして、私がお勧めしているのが「食前毒出しキャベツ」。これは、他の食材や調味料と合わせて調理したキャベツを、食前に食べるという方法です。

この食べ方の一番の魅力は、簡単に作れて、しかもおいしいこと。いくらやせるためとはいえ、毎日同じ味のものを食べたり、おいしくないものを選んだりしていては、続けるのが苦痛になってしまいます。

また、いちいち調理の手間がかかるものも、途中で挫折する原因につながります。

食前毒出しキャベツは、スーパーやコンビニのカット済みのキャベツで作れて、調理法も混ぜたりレンジで加熱したりするだけと簡単。さらに、具材を変えて楽しめるので、食べ飽きる心配もありません。

私は、食前毒出しキャベツを、コロナ自粛中の体形維持に活用しています。

例えば、ある日の晩酌でのこと。私は、自宅で唐揚げやポテトをおつまみに、ワインとビールを飲み、さらにドーナツを食べてしまったことがあります。

当然ながら、翌日は1kgちょっと体重が増えていました。しかし、そこから2日間、食前毒出しキャベツを食べたところ、その後体重は増加することなく、スムーズに戻りました。

脂肪を減らしたければ炒めた牛肉を混ぜる

では、食前毒出しキャベツの摂取法についてご紹介します。

まずは、食べ方についてです。外食をしたり、食べ過ぎたりしたときは、その後の2日間、食前毒出しキャベツを食べるようにしてください。そうすれば、食べたものを帳消しにできます。

食べる量は、一食につきパン皿山盛り程度が目安です。

あとは、揚げ物や炭水化物を控えめにして、消化のよい食事をとるよう心がければOK。外食の予定があるなら、その前に食べておくのもいいでしょう。

食前毒出しキャベツには、さまざまなバリエーションがあります。今回は、どのご家庭にも常備されていることが多い、ツナ缶のレシピもご紹介します(作り方は下記を参照)。

女性の場合、1日に必要なたんぱく質量は約50gとされていますが、これはかなりの量で、とるのはなかなか大変です。しかし、食前にツナ缶の毒出しキャベツを食べれば、たんぱく質の量が増やせます。

また、ツナのうま味成分が加わることでおいしさが増し、味の満足度も高まります。そのため、その後の食事量が自然に減るという利点もあります。

食前毒出しキャベツは、体調や目的、好みに合わせ、どんどんアレンジして構いません。

例えば、お酒を飲み過ぎた次の日。こんなときは、肝機能を高める栄養が豊富なアサリ・ホタテの缶詰や、シーフードミックスなどの海鮮系の食材を合わせるのがお勧めです。

疲労感が強く、ストレスで食べ過ぎてしまいそうなときは、レモン果汁をかけましょう。疲れたときは、体内でビタミンCが失われています。ビタミンCや疲労回復に必要なクエン酸が含まれたレモン果汁を絡めれば、疲れの改善に役立ちます。

脂肪燃焼効果を高めるなら、炒めた牛ひき肉を混ぜ合わせるのが効果的です。牛肉には、代謝を促す「カルニチン」というアミノ酸が含まれているので、より効果が高まるでしょう。

食前毒出しキャベツは、やせたい方だけでなく、胃腸が弱い方や、ストレスを感じがちな方にもお勧めです。実際、私も胃腸が弱い体質ですが、食前毒出しキャベツのおかげで、体調をくずさなくなりました。

ぜひ、皆さんもお試しください。

食前毒出しキャベツの作り方

⦿食べ過ぎたら、次の日から2日間、食事の前に毒出しキャベツを食べる。外食の予定があるなど、事前に多く食事をとることが決まっている場合は、その前にも食べるとよい。
⦿食べる量は、1食につきパン皿(約17cm)山盛り程度が目安。
⦿揚げ物や炭水化物を控えめにし、消化のよい食事を心がける。
⦿お勧めは、たんぱく質豊富なツナ缶。その他、その日の体調や目的に合わせてアレンジしてもよい。

基本
キャベツ+ツナ缶

画像1: 食前毒出しキャベツの作り方

【材料】
千切りキャベツ……200g程度
ツナ缶……1缶(70g)
ゴマ油、酢……各小さじ1
砂糖……小さじ1/2(お好みで)

【作り方】
材料を全て器に盛って混ぜ合わせ、600Wのレンジで2分加熱する。

ストレスで食べ過ぎたとき
キャベツ+レモン

画像2: 食前毒出しキャベツの作り方

【材料】
千切りキャベツ……200g程度
レモン汁、オリーブ油……各大さじ1/2
顆粒コンソメ……小さじ1/4
※生レモンを使う場合は1/2個分

【作り方】
材料を全て混ぜ、600Wのレンジで2分加熱する。

お酒を飲み過ぎたとき
キャベツ+ホタテ缶

画像3: 食前毒出しキャベツの作り方

【材料】
千切りキャベツ……200g程度
ホタテ缶(アサリ缶でも可)……1缶(90g)
しょうゆ……適量

【作り方】
キャベツとホタテ缶を器に盛り、600Wのレンジで2分加熱する。好みでしょうゆをかけていただく。

脂肪を燃やしたいとき
キャベツ+牛肉

画像4: 食前毒出しキャベツの作り方

【材料】
千切りキャベツ……200g程度
ゴマ油……小さじ1/2
牛ひき肉……100g
砂糖、酒、しょうゆ……各大さじ1

【作り方】
フライパンにゴマ油をひき、Ⓐを入れて牛ひき肉の色が変わるまで炒める。千切りキャベツを入れ、全体がなじんだら出来上がり。

画像: この記事は『安心』2021年6月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2021年6月号に掲載されています。

www.makino-g.jp

This article is a sponsored article by
''.