老舗のイケメン店長を訪ねる旅
今回は366kmの猫旅です。

喉から首のあたりが白いことから「シロ店長(12歳・オス)」と呼ばれる猫は、アメリカンショートヘアの母猫ゆずりの気品もあって、寝ているだけでも様になります。

写真は昭和30年頃までの看板。北大路魯山人の書。

老舗和菓子店「船はしや総本店」

シルバーに輝く被毛は母親譲り。

近所でも人気のイケメン猫。
ノリの良いシロ店長とお店自慢のお菓子
このシロ店長、人に換算すると中高年のお年なのですが、飼い主の辻美千子さんが猫じゃらしのごとく紐を動かせば快く飛びついてくれる、とてもノリの良い猫です。ご近所さんにも、お客さんにも、根っからの「人好き」を存分に発揮している猫です。

猫じゃらしでなくても遊んでくれる。

水は水道の蛇口から直接いただく。
五色豆は京都を代表するお菓子。煎ったエンドウ豆が五色に美しく染められたお菓子は、京都人に愛されています。「船はしや総本店」は創業137年を迎えた、明治から続く京都の伝統のあるお店です。

京都の伝統的なお菓子「五色豆」。

甘い五色豆以外にも塩豆やあられが並ぶ。
「会えたらラッキー」なシロ店長以外の猫たち
実は、お店には他に3匹の猫がいます。他の猫たちは見慣れぬ人を警戒して、奥に引きこもりがちなようです。現に、チラリと見かけたピアちゃん(7歳・メス)は、写真を構える前に消えてしまいました。シロ店長の兄であるピー太郎(12歳・オス)も、肩に抱かれてやって来ましたが、あっという間に去って行きました。

やって来たと思ったらあっという間に去って行ったピー太郎。
辛うじて、青い目をしたフー(7歳・オス)だけは、商品ごしに姿をとらえることができました。といっても、そこはカウンターの中。普段から安全地帯のようなところ。カウンター内に入らせてもらうと、たまらずフーが逃げ出します。

カウンターの奥に姿が見えるフー。

カメラを警戒してさっそく逃げ腰。
フーは、ある日突然お店にやってきた迷い猫。フーがまだとても小さい時、店のウインドーの下にうずくまっている所を発見されました。シャッターを開けてみると、ものすごい勢いで店の奥に逃げ込み、そのまま今にいたるといったところ。

モフモフの長めの毛並みが自慢。

シュッとしたシロ店長とは違い、アイドル顔のフー。
今日も看板猫として店頭に立つ
シロ店長とピー太郎は、アメリカンショートヘアーの母猫エミリーの子として、2009年5月9日に誕生しました。エミリーとシロ店長は仲良し親子看板猫としてメディアにも取り上げられていましたが、2年程前にエミリーは天国へ旅立ちました。看板猫の役目を一手に譲り受けたシロ店長ですが、人懐こさは変わらず、今日もお店を盛り上げています。

店頭でお行儀良く座る良き看板猫。

疲れたら所定の場所で寝転び接客。
株式会社船はしや総本店
京都府京都市中京区寺町通二条上ル
市営地下鉄東西線 京都市役所駅から徒歩4分
電話: 075-231-4127
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜日・祝日、土曜日不定期
船はしや総本店(公式サイト)

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