緑内障のような目の病気なら、目に対応する反射区をもむと、気血水の流れがよくなって、症状が改善していきます。緑内障の人の足は、第2指と第3指が固まって、関節のところでぐっと曲がっています。ここをよくもみほぐして、まず指を柔軟にし、同時に反射区を刺激します。【解説】田辺智美(「足健道」さと 足ツボ療術院院長)

解説者のプロフィール

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田辺智美(たなべ・さとみ)

「足健道」さと 足ツボ療術院院長。追突事故により、重度のムチ打ち症を患うが、「足裏もみ」を行い、自力で完治。これをきっかけに東洋医学全般を学び、ツボと反射区と筋肉を刺激するオリジナルの技術「足健道」を考案し開業。著書は累計43万部。『足もみで心も体も超健康になる!』(三笠書房)好評発売中。

脚を細くしたくて足裏をもんだら眼圧が下がった

足裏をもんだら、緑内障が改善した── そう聞いて、驚かれる人も多いでしょう。去年、緑内障と診断されたAさん(43歳・女性)も、そう思っていた一人です。

Aさんが私のところに来られたのは、4年ほど前のこと。首、肩、腰、ひざ、背中など全身に痛みがあり、体もパンパンにむくんでいました。

そうした症状が足裏もみでよくなった頃、「目の調子がおかしい、見え方に違和感がある」とおっしゃって眼科を受診しました。

そこでわかったのが、緑内障でした。眼圧は両目とも21㎜Hg(基準値は10〜21㎜Hg)と、それほど高くありませんでしたが、右目の視野が狭くなっていることが判明しました。

Aさんには、以前から自宅でも足裏をもむようにアドバイスしていましたが、「もむと手が疲れる」と言って、もんでいませんでした。そんな去年の春、当院で作った足もみ棒を使ってもらったところ、Aさんは脚を細くしたい一心で、自宅で足裏や足をもむようになりました。

その効果が現れ、周りから「脚が細くなったね」と言われるようになったのは、8ヵ月ほどたった頃でした。ふくらはぎは2.2㎝、足首は1㎝も細くなっていたのです。

さらにAさんが驚いたのは、眼科の検査結果に変化が出てきたことです。眼圧が少し下がって19㎜Hgになり、右目の視野が広くなっていたのです。

もちろんAさんは緑内障の薬も使用していますが、脚やせのために一生懸命、足裏をもんだ結果が目にも現れたのです。まさか目の病気が、足裏もみで改善するとは思ってもいなかったAさん。足裏をもむ効果に、改めて驚嘆していました。

その他、足裏をもんで目の病気がわかった人もいます。Bさん(46歳・女性)は、普段はなんともないのに、私の施術を受けると「目の奥がキーンと痛くなる」というので、眼科を受診。そこで緑内障が発覚し、眼圧が28㎜Hgもあることがわかりました。

驚いたBさんは、施術回数を週に2〜3回にし、家でも熱心に足もみをしました。すると2~3ヵ月で眼圧が低下し、「なぜこんなに下がったのか」と医師が驚いたそうです。その後、薬を減らしながら週1ペースで施術を続け、現在眼圧は18㎜Hg前後で安定しています。

もんで痛いところは悪いところ

足裏をもんで改善するのは、目の症状だけではありません。全身の病気・症状も改善します。足裏には全身の臓器や器官に対応する反射区があり、全身が足裏に投影されているからです。

緑内障のような目の病気なら、目に対応する反射区をもむと、気血水(生命エネルギーや血液、体液など)の流れがよくなって、目の症状が改善していきます。

また、もむと痛いところは悪いところなので、目に症状のある人は、目の反射区をもむと痛みやしこりがあります。これは気血水が滞り、目につながる反射区に老廃物がたまっているからです。また逆に、Bさんのように、反射区をもむと目に変化が現れ、病気を知らせてくれることもあります。

緑内障の人の足裏に共通する特徴

私はこれまで2万人以上の人の足に触ってきました。そしてわかったのは、足には病気の特徴が現れる、ということです。

緑内障の人の足は、第2指と第3指が固まって、関節のところでぐっと曲がっています。

また、普段、中足骨(足指の付け根にある骨)に重心をかけて立っているため、浮き指になっています。AさんもBさんも、足の指が曲がったまま固まり、上に浮いていました。

第2指と第3指は、目の反射区があります。ここをよくもみほぐして、まず指を柔軟にし、同時に反射区を刺激します。

また、普段から足の指を伸ばし、しっかり指を地面につけて、大地を踏むように意識することも大事です。AさんもBさんも、緑内障が改善するにつれ、足指が柔らかくなり、まっすぐ伸びてきました。

それからもう一つ、私が気づいたのは、「心の状態が体にも影響する」ということでした。

体に現れた病気や不調や痛みは、心からのSOSで、それにご本人が気づくと、症状の改善がとても早くなるのです。

私たちは誰でも、悲しみや苦しみ、怒り、不安など、さまざまな感情を抱えて生きています。そういう負の感情を心の奥に封じ込め、気づかないでいると、いつか必ず体に痛みや不調、病気となって現れます。痛みや不調、病気は、心のバランスのくずれの表れなのです。

緑内障の人は、過去の受け入れたくない出来事に深く傷ついた経験があります。長い間、その怒りの感情を抑えるために心に幕をはり、心に閉じ込めてきた傾向があるようです。

その傷を思い起こすようなストレスを感じるたびに、再び心を閉ざし、見る範囲を狭めて自分を守ってきました。そのため、だんだん視野が狭くなり、物が見えにくくなったのではないかと私は思うのです。

しかし、体の傷が自然に治るように、心の傷も少しずつ癒えていきます。勇気を出して過去の傷を見つめてみましょう。当時のような怒りは減っていて、新しい見方ができていることに気づくはずです。そうすれば、見える範囲が広がっていくのではないでしょうか。

緑内障の足裏のもみ方は、下項の通りです。最後に肝臓の反射区をもむのは、「肝臓と目はつながっている」という中医学の理論があるからです。

足裏をもんだときにゴリゴリしたり痛んだりするのは、老廃物がたまっているからといえます。そこをグリッともむと、思わず悲鳴が出るほど痛いですが、体の深部に響かせるように安定圧(下項参照)をかけて、少しずつ老廃物をほぐしてから流すようにすれば、痛気持ちよい感覚を得られます。

また、曲がっている足指を、まっすぐ伸ばすように意識しながらもむといいでしょう。

毎日もむのは大変かもしれませんが、足裏をもむと血流がよくなり、体が温まってきます。 緑内障が改善するだけでなく、よく眠れるようになって体全体が昨日より今日、今日より明日、必ず元気になっていますから、ぜひ続けてみてださい。

緑内障の足裏のもみ方

皮膚を傷めないため&黒ずみ予防のため、クリームの使用をお勧めします。

もむときの手指の使い方

画像1: ■ もむときの手指の使い方

手の人さし指を「コ」の字に曲げ、突起した関節部分で刺激する方法。ピンポイントに深く強い刺激を与える。

画像2: ■ もむときの手指の使い方

手の親指の腹に力を入れて刺激を与える方法。痛気持ちいい程度の、ソフトな刺激を与える。

画像3: ■ もむときの手指の使い方

3秒間、一定の力を入れて押し続けること。硬いところや痛みを強く感じる場所は、老廃物がたまって、機能が低下している証拠。2~3回くり返して安定圧を行うと効果が上がる。

刺激する場所

画像: ■ 刺激する場所

三叉神経・大脳の反射区

画像: ① 三叉神経・大脳の反射区

親指の腹全体を鋭角プッシュでしごき、痛いところやプチプチとしたところを見つけたら、3秒間の安定圧をかける。

目の反射区

画像1: ② 目の反射区

第2指の根元を、手の親指と人さし指で挟み、3秒プッシュ。次に、第2関節、爪の生え際の裏を同様に3秒ずつプッシュする。

画像2: ② 目の反射区

次に、第2指の側面(第1指側)の足裏側の斜め45度の角の根元を、3秒プッシュ。第2関節、爪の生え際も同様に3秒ずつプッシュする。

画像3: ② 目の反射区

終わったら、反対の側面(第3指側)の足裏側の角も同様に刺激する。第3指も同様に行う。
※第4指、第5指も行うと、さらに効果がアップ。

上部リンパ腺の反射区

画像: ③ 上部リンパ腺の反射区

足裏の指と指の付け根に向かって、押し込むようにして安定圧をかける。

三半規管の反射区

画像: ④ 三半規管の反射区

足の甲の第5指の根元をつまみ、3秒間の安定圧をかける。

臨泣のツボ

画像: ⑤ 臨泣のツボ

臨泣は、足の甲の第4指と第5指の骨の間にある、目の不調の改善に有効なツボ。手の親指を、骨の間に埋め込むようにして3秒間の安定圧をかける。

肝臓の反射区

画像: ⑥ 肝臓の反射区

右足裏の中央から指幅1本分左(第4指と第5指の間の延長線上)にあるのが、肝臓の反射区。鋭角プッシュで安定圧を数ヵ所にかける。痛みやこりがある部分は重点的に行う。

画像: この記事は『安心』2021年5月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『安心』2021年5月号に掲載されています。

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