ラグビー選手は、体重は絶対に落とせません。一方で、脂肪がつくと試合の後半戦がきつくなってしまいます。体脂肪率9~10%を維持する必要がある体づくりは、矛盾との戦いです。そんな私がイチオシなのが「サバ缶やみつきキャベツ」です。【体験談】金正奎(ラグビートップリーグ『NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス』キャプテン)

プロフィール

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金 正奎(きん・しょうけい)

1991年10月3日生まれ、大阪府枚方市出身。身長177cm、体重95kg。2014年より『NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス』所属。2016年よりキャプテンを務める。ポジションはフランカー。常翔啓光学園高で花園優勝を経験。早稲田大学ではラグビー全国大学選手権準優勝。卒業後現チームへ加入。高校日本代表、U20日本代表、関東学生代表、7人制日本代表、日本代表、スーパーラグビー「サンウルブズ」などに選出。金選手が出場予定のジャパンラグビートップリーグ2021の最新のスケジュールはチームのホームページで確認できる。
▼NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(公式サイト)
▼@shokei1003(Twitter)

食べても太りにくくおいしい鉄板レシピ!

私はラグビー・トップリーグのチーム『NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス』のキャプテンとして、チームを牽引しています。

私のポジションは「フランカー」。スクラムを組んだり、タックルをしたりして、チームの最前線で体を張るのが仕事です。攻守にハードワークを求められ、運動量が最も多いポジションです。

そのため、筋力、持久力が絶対に必要。強靱な体づくりのため、日々のトレーニングに加え、食事もとてもたいせつにしています。

去年から、コロナ禍で家にいる時間が増えたため、妻といっしょに料理をすることもよくあります。そんなふだんの食事の様子をツイッターで「#きんめし」として紹介しており、好評をいただいています。

私の食生活は魚中心です。毎日昼食と夕食にとっているので、週に14回は魚を食べていることになります。魚中心にしているのは、肉に比べ、食べても太りにくく、余分な脂肪になりづらいと感じているためです。

ラグビー選手は体を大きくしなければならず、体重は絶対に落とせません。一方で、太って脂肪がつくと、試合の後半戦がきつくなってしまいます。体脂肪率9~10%を維持する必要があるのです。

ですから、体づくりは矛盾との戦いです。そんななかで、太りにくい魚は私にとって心強い味方なのです。

そんな私が、頻繁に料理に活用しているのがサバの水煮缶です。

なかでも、イチオシなのが私のオリジナルレシピ「サバ缶やみつきキャベツ」です。 

サバ水煮缶は、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった不飽和脂肪酸や、たんぱく質、カルシウムなどの栄養素がしっかりとれる万能食材です。それをビタミンや食物繊維が豊富なキャベツと組み合わせることで、栄養価がより高まるのです。

たんぱく質をしっかりとることで、筋力アップが図れます。さらに食物繊維が食欲を満たし、腸内環境を整えてくれるため、太りにくいレシピになっていると思います。便秘改善にもよいでしょう。なにより、とにかくおいしくて箸が止まらない鉄板の味です。作り方は簡単で、10分で完成します。

画像: 金選手のサバ缶キャベツ

金選手のサバ缶キャベツ

フライパンに、食べやすい大きさに切ったキャベツ半玉と、サバ水煮缶1缶、鶏ガラスープの素小さじ2を入れ、ふたをし、中火で6分加熱します。サバをほぐし、好みの量の柚子コショウを混ぜ合わせて、最後にゴマ油を適量かけたら、完成です。

このレシピをツイッターで紹介したら、フォロワーからも大好評でした。

魚中心の食生活でケガ知らずになった

私が食事を重視するようになったのは、大学2年生からです。パーソナルトレーナーの指導で、食事の内容を大きく変えました。揚げ物などは控えて、魚や鶏むね肉、野菜をたくさんとるようにしたのです。

食事改革の成果は、早速現れました。試合中、体力に余裕が出てきたのがはっきりとわかりました。ラグビーはケガが絶えない競技ですが、私は大きなケガをすることがほとんどなくなったのです。

以来、試行錯誤をしながら、体によい食事をとる努力をしています。

実際、先ほど紹介したサバ缶やみつきキャベツなどの魚中心の食事をとることで、強い体がつくれるようになりました。それにより、試合中のパフォーマンスが向上し、気持ちも安定しました。

さらに、下痢や胸焼け、胃もたれなどの内臓の不調がほぼなくなりました。こうした体調の好転により、スタミナや集中力も上がりました。食事と向き合い、成果を出せたことは、一生ものだと思っています。

今季、チームとしては、リーグトップ4に入ることが目標です。そのためにも、個人としても常に高いパフォーマンスを保ち続けられるよう、食事からもいい準備をしたいと考えています。ぜひ、皆さんにも、活躍を見ていただきたいと思います。

筋力アップと骨強化で強靭な体がつくれる
東京医科大学特任教授・山王病院内科部長・国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授 小田原雅人

サバは質のよいたんぱく質供給源で、食べることで筋力アップにつながるほか、免疫アップなどの効果も期待できます。また、サバもキャベツも、ともにカルシウムが豊富ですから、骨を強くすることも期待できるでしょう。

良質なたんぱく源でありながら、豚肉や牛肉のようにコレステロールを上昇させる作用がないため、健康管理が重要なスポーツ選手にはうってつけのレシピといえるでしょう。

画像: この記事は『壮快』2021年4月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『壮快』2021年4月号に掲載されています。

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