プロフィール

山田邦子(やまだ・くにこ)
1960年6月13日生まれ、東京都出身。1980年、芸能活動を開始。『オレたちひょうきん族』『やまだかつてないテレビ』などで人気に。1988年〜1995年には、NHK好きなタレント調査8年連続1位。2018年、長唄名取『杵屋勝之邦(きねやかつのぶくに)』襲名。2007年、乳がんが発覚、手術。その後再発なく、術後14年を迎えている。近年では厚生労働省のがん検診率向上委員を務める。2020年からはYouTubeにて、『山田邦子 クニチャンネル』を開設、人気を集めている。
サバのしっとり感とキャベツがとても合う
私は5、6年以上前から「サバ缶キャベツ」にハマっており、定番メニューとして食べ続けています。サバ缶自体も長年、食べていますが、最近あらためて、「サバ缶って旨いな、サバ缶キャベツっていいな」と、おいしさに開眼しています。
私は釣りが趣味なので、生のサバを釣って料理することもあります。もちろんおいしいのですが、缶詰ならいつでも食べられて調理も楽だし、ほんとうによくできていると思います。
サバ缶は安いと100円くらいで買えるので、安売りしているときに買って、家に常備しています。
それに加えて、私はキャベツが大好き。ふだんからよく使う食材です。生でもゆでてもおいしいし、芯まで甘いので、よくスライスして食べます。消化を助けるから、胸焼けしたときにも、とてもいいんですよ。
このように、私の好きな食材を二つ組み合わせた物が、サバ缶キャベツ、というわけです。
私のサバ缶キャベツレシピは、せん切りしたキャベツに、サバの水煮缶か、みそ煮缶を加えて混ぜ合わせるだけ。
好みで塩、コショウ、マヨネーズを少し加えて、味を調えれば、ほんとうにおいしいサラダが出来上がります。サバ缶のしっとり感と、キャベツのシャキシャキ感がとても合うのです。ほかにも、ポン酢と和えても合いますね。さらに春キャベツなら、最高です。
ふだん料理をしない人でも、最近はスーパーにせん切りしたキャベツが売っているので、そのキャベツとサバ缶を混ぜ合わせればOK。包丁も火も使わずにできます。

実はこのレシピ、私のYouTubeチャンネル『山田邦子 クニチャンネル』でも紹介し、大好評でした。
サバ缶キャベツはご飯にもお酒にも合うし、パンにマスタードを塗って挟めば、おいしいサンドイッチにもなります。ダイエット中なら、サバ缶キャベツだけで、食事を終えてもいいかもしれませんね。
ちなみに我が家には、食べたり飲んだりしたあとにやってくるお客さんが多いんです。そんなとき、このサバ缶キャベツをサッと出すと、ちゃんとした料理を一品出したかのように、皆が喜んでくれます。サバ缶キャベツは、食べごたえがあるのに、消化がいいので、翌日に胃もたれもしません。
それから、私は今、体力づくりのため筋トレをやっています。サバ缶キャベツには、たんぱく質が多く含まれるので、筋肉づくりにもいい気がします。
ちょっと体がでっぷりしてきて、洋服がきつくなったときに取り入れると、ボディラインがスッキリします。食べながら筋トレをしっかり続けていると、体重が2、2kg減るので、ダイエットメニューにもいいんじゃないでしょうか。
健康によい物はどんどん取り入れたい
さて、私は昨年、芸能生活40周年と還暦を迎えました。途中大きな病気も経験しましたが、今はすっかり健康体。これからも、健康管理に気をつけながら、ますます精力的に活動をしていきたいと思っています。
そのためにも大事なのが食生活。外食続きで栄養が偏りがちになると、自炊してバランスを取るようにしています。
もともと私は料理が好きで、短大の家政科では栄養士の資格を取りました。そのため、自分に足りない栄養素が、なんとなくわかります。「最近は海鮮が多かったから、今日はビタミンCや緑黄色野菜をとろう」というふうに、いつも栄養バランスを考えています。
それから、ときどき「好き嫌いの全取っ替え」をします。人間は好きな物ばかり食べがちなので、嫌いな物だけを食べるのです。思いのほかおいしかったりして、好き嫌いが直ることもあるんですよ。
あとは「美人は食べている」と聞いて、サケの皮を食べたり、栄養があると聞いて、野菜や果物も皮まで食べたりしています。
私はミーハーでフットワークが軽いのが長所。常にアンテナを張り、若々しく健康になれる物は、どんどん取り入れていきたいと思っています。
そんな私のお勧め、「サバ缶キャベツ」。ぜひ読者の皆さんも、食べてみてくださいね。
食べごたえがありながら胃にやさしいレシピ
東京医科大学特任教授・山王病院内科部長・国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授 小田原雅人
サバ缶キャベツはサバの良質なたんぱく質がとれ、食べごたえがある一方、キャベツのビタミンUが胃の粘膜を保護するため胃にやさしいレシピです。
山田さんは栄養士としての知識から、このようなサバ缶とキャベツの組み合わせのよさをしっかり理解しておられるのでしょう。

この記事は『壮快』2021年4月号に掲載されています。
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