冬には粉が吹くほどの乾燥肌だった
「ちょっと老けたんじゃない」母からそう指摘されたのは、私が20代半ばの頃でした。
ひどくショックでしたが、鏡を見ると母の言う通り。皮膚はガサガサで白い粉が吹き、ほうれい線が深々と刻まれていました。年よりもずいぶんと老けて見えたのです。
もともと私は子どもの頃から乾燥肌で、冬になると、二の腕やひざ下には粉が吹いてしまうタイプでした。年齢を重ねて、ついに顔も乾燥するようになったのでしょう。
そんな私ですが、43歳となった現在は、実年齢よりずっと若く見られるようになっています。教え子からは「先生は30代前半くらい?」と聞かれます。中には「28~29歳かと思った!」と、うれしいことを言ってくれる学生もいるほどです。
若々しく見えるのは、今の私の肌がプルプルと潤いがあり、見た目もモチモチして柔らかそうだからだと思います。もちろん、腕や足もスベスベですし、髪もふさふさでツヤツヤしています。
その秘訣は、ゼラチンです。
ゼラチンに注目したのは、「ひざ痛にはコラーゲン注射がいい」という母の言葉がきっかけでした。 関節痛によいとされるコラーゲンペプチドは、肌にもいいと聞いたことがあったので、いろいろ調べてみました。
そこでわかったのは、ゼラチンとコラーゲンペプチドは成分の大きさが違うだけで、同じ物だということ。しかも、どちらも研究で、皮膚や関節への効果が解明されていました。
そこで、スーパーでゼラチンを購入し、コーヒーやみそ汁に入れてとるようにしたのです。
容器に入れて持ち歩き料理に振りかける
効果らしきものを感じたのは1週間後。早くもガサガサだった肌にしっとり感が出てきたのです。
1ヵ月後には、かさつきのないみずみずしい肌になり、ほうれい線も目立たなくなりました。肌は28日周期で生まれ変わりますが、ゼラチンによって、本当に別人のように、肌が生まれ変わったのです。
また、便秘もよくなりました。以前の私はお通じがつかない日が多く、便意があるときもウォシュレットで刺激しないと、便が出せませんでした。
それがゼラチンをとっていると、お通じがスムーズにつくのです。肌がきれいになったのは、便秘改善によるところも大きいのかもしれません。

左:26歳の藤野先生。お肌の調子に悩んでいたころ
右:43歳の現在の方が潤いのある美肌になった!
以来、ゼラチンが手放せなくなりました。もともと凝り性ですから、手軽で、おいしいゼラチンのとり方をあれこれ模索するようになり、たどり着いたのがオリジナルの「ゼラチンふりかけ」です。
これは粉末状のゼラチンに、青ノリやゴマ、粉末ショウガ、七味トウガラシなど好みの食材を合わせた物のことです。
今は便利な世の中ですから、100円均一ショップで、ふりかけを入れるのにピッタリのプラスチック容器が販売されています。
それにゼラチンふりかけを入れて、キッチンや食卓に置き、料理や飲み物に振りかければ、毎日手軽にゼラチンがとれます。持ち歩きも可能です。
ショウガ入りゼラチンふりかけは、みそ汁やスープに。七味トウガラシ入りゼラチンふりかけは麺類に、といった感じで、メニューに合わせて使い分けると、もう楽しくて。
料理がおいしくなる上に、ゼラチンを毎日無理なくとり続けられるので、お勧めです。

藤野先生が常に携帯しているゼラチン専用容器。左から、シナモン入り、ゼラチンのみ、ゼラチンふりかけ。
私のゼラチンのとり方は、次のように習慣化されています。
まずは朝。シナモン入りのゼラチンを入れたコーヒーを1杯飲みます。昼は、みそ汁にゼラチンを混ぜて飲みます。夜は味付けに使える市販の調味塩にゼラチンを混ぜた、ゼラチンふりかけをご飯にかけます。サラダやスープなどに、ゼラチンふりかけをかけるときもあります。
このようなルーティンで、1食につき4~5g。合わせると、1日15g程度のゼラチンをとっていることになります。
また、効果を高めるために忘れちゃいけないのが、ビタミンCです。私はサプリメントを利用していますが、野菜や果物で補うのもいいかと思います。
そうすることで、ゼラチンの吸収率がグンと高まりますから、ぜひ試してみてください。
[別記事:ゼラチンと鶏ガラスープの素で作る養生スープレシピ→]

この記事は『安心』2021年3月号に掲載されています。
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