今、注目されているのが、加齢により筋肉の量が減り、筋力が低下してしまう状態の「サルコペニア」をいかにして防ぐかです。加齢による筋力の低下は、転倒・骨折を招き、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の引き金にもなります。【解説】久保 明(医学博士)

著者のプロフィール

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久保 明(くぼ・あきら)

医学博士。医療法人財団百葉の会 銀座医院 院長補佐・抗加齢センター長。東海大学医学部医学科客員教授。元厚生労働省 薬事・食品衛生審議会専門委員。
1979年慶應義塾大学医学部卒業。1988年米国ワシントン州立大学医学部動脈硬化研究部門に留学。帰国後、一貫して生活習慣病診療、予防医療とアンチエイジング医学に取り組む。「高輪メディカルクリニック」を設立し16年間院長を務め、東海大学医学部付属東京病院で「抗加齢ドック」を立ち上げ、現在は医療法人財団百葉の会 銀座医院など都内で診療を行う。『名医が教える!週に1度食べないだけで体の不調はリセットできる』(日東書院本社)、『人気の「これだけ健康法」が寿命を縮める 老化指標を改善する28のステップ』(講談社)など著書・監修書多数。
▼銀座医院(公式サイト)
▼学歴・職歴(久保明事務所)
▼専門分野と研究論文(CiNii)

本稿は『最新医学でわかった新健康常識 カラダに良いこと 悪いこと』(永岡書店)から一部を抜粋して掲載しています。

クイズ
サルコペニア予防に
最低限保ちたい
歩行速度とは?

A 毎秒3m
B 毎秒2m
C 毎秒1m
D 毎秒30㎝

スタスタ歩けると
若々しさを維持できる

超高齢社会を迎えた今、注目されているのが、加齢により筋肉の量が減り、筋力が低下してしまう状態の「サルコペニア」をいかにして防ぐかです。

加齢による筋力の低下は、転倒・骨折を招き、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」の引き金にもなります。結果的に介護が必要になることも多く、健康寿命に悪影響を及ぼしてしまいます。

2019年に改訂されたアジアにおけるサルコペニアの診断基準(AWGS2019)には、筋力(握力)や骨格筋量とともに身体機能のチェックがあります。

その評価のひとつが歩行速度で、6mの距離を歩く速さが毎秒1m未満と定められています。これは支えなしに一人で歩くことができない人には、少し困難なペースかもしれません。

歩行速度だけをチェックするわけではありませんが、一定のペースで歩けることは自立した生活につながる大切なポイントです。また、年齢とともに変わってくるのは歩行速度だけでなく歩幅も同じ。一歩の幅が狭くなったり、すり足になることが増えてきたら注意しましょう。

歩行速度の低下も
サルコペニアの指標

年齢別の平均歩行速度

60~64歳
男性:1.02(m/秒)
女性:1.07(m/秒)

75~84歳
男性:0.84(m/秒)
女性:0.79(m/秒)

歩行速度が2割程度ダウン

加齢によって歩行速度は低下していくもの。上記の目安よりも遅くなっているなら注意が必要。

画像: イラスト/cycledesign

イラスト/cycledesign

※出典 東京都健康長寿医療センター研究所

クイズの答え

C
自分で動けるペースや歩幅を維持することは、心の若さにもつながる!

※クイズの回答は、今後の研究等により変更になる可能性があります。

※出典 アジアサルコペニアワーキンググループ(AWGS)サルコペニア診断基準2019

なお、本稿は『最新医学でわかった新健康常識 カラダに良いこと 悪いこと』(永岡書店)から一部を抜粋して掲載しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。

画像: 【健康情報クイズ】サルコペニアと歩行速度の関係 歩行速度の低下もサルコペニアの指標 最新医学でわかった新常識
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2020-12-09 11:17

※⑫「太ももの筋肉と心臓病の関係」はこちら

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