サラダやサンドイッチで毎日食べている
[別記事:魔法の「乾物ヨーグルト」の作り方&アレンジレシピ→]
私が「乾物ヨーグルト」を知ったのは、5年くらい前のこと。以前からサカイ優佳子先生の家に料理研究家が集まり、勉強会を行っていたのですが、その席でサカイ先生から紹介されたことがきっかけでした。
乾物ヨーグルトを初めて見たときは、まさに目からうろこ。それまで、「乾物は水でもどすもの」と思い込んでいて、ヨーグルトでもどすという概念が、全くなかったからです。
さらに驚いたのが、その味です。実際に食べてみたところ、想像以上においしかったことを覚えています。
乾物は、うま味と栄養が凝縮された食品です。それをヨーグルトでもどすことによって、乾物はもちろん、ヨーグルトの栄養までもが余すことなくとれるという点でも、この調理法は素晴らしいと思いました。
それ以来、わが家では頻繁に、乾物ヨーグルトが食卓に上がるようになりました。
一番よく作るのが、ヨーグルトでもどした切り干しダイコンサラダです。作るといっても、朝のうちにヨーグルトに切り干しダイコンを入れるだけですが、こうしておけば、夕食に食べられます。
食べ方は、そのまま小鉢に盛ってもよいですし、キュウリやハム、ツナを加えて、酢、マヨネーズ、塩、コショウで味を調えれば、ボリュームのあるサラダにもなります。
切り干しダイコン以外で家族に好評なのが、ヨーグルトでもどしたワカメのサラダ。
ワカメ自体に塩気があるので、特に味付けをしなくても、サンドイッチの具材になります。また、ソテーした魚にのせても、おいしくいただけます。
ゆるくなりがちだったおなかの調子が改善!
このように、毎日乾物ヨーグルトを食べていたある日、おなかの調子がよくなったことに気づきました。私の場合、おなかがゆるくなって痛くなることがよくあったのですが、そうした症状がなくなっていたのです。
そう感じたのは、昨年の秋のこと。サカイ先生に「乾物ヨーグルトを食べてみてどうですか?」と聞かれた際、この症状がないことに気づきました。
それをきっかけに、自分の体を観察してみたところ、今年に入って骨量が増えていると分かったのです。
わが家の体重計は、スマホと連動させて骨量を測定し、記録することができます。それを見ると、1.7〜1.8g/㎠の骨量が、乾物ヨーグルトを食べてから、2.1〜2.2g/㎠に上昇。この状態が、今でも続いています。
また、血圧も正常値になりました。元の血圧は、正常値ギリギリの140mmHgと、すごく高かったわけではありませんが、毎年の健康診断で「再検査」になっていました。
しかし、それで診察を受けても、微妙な数値だからと、薬が処方されるわけでもありません。私も、何をどう改善すればよいのかよく分からず、何年も高いままにしていました。
それが、2年前の検診からは、完全に正常値の範囲内です。ずっと気になっていたことが解消して、ほっとしました。

骨量が上がっていて驚き!
料理に入れるだけでうま味がアップ
乾物ヨーグルトのよい影響は、夫にも出ています。
コロナ禍でリモートワークになった夫は、朝昼晩の食事を家でとるようになり、昼食には、前述のワカメサラダを挟んだサンドイッチを食べています。
それだけのことですが、63kgだった体重が、2ヵ月ほどで60kgになりました(身長は168cm)。夫いわく、「これがベスト体重」なのだそうです。世間では「自粛太り」と言いますが、夫の場合は逆に「自粛やせ」になりました。
また、わが家では、子どもにも乾物ヨーグルトが大人気。ヨーグルトでもどした切り干しダイコンを使ったチンジャオロースや豚キムチが、特に好評です。乾物ヨーグルトを入れるだけで味に深みが出て、うま味も増します。
おいしくて体によいものを、さらにおいしく、健康効果も高める乾物ヨーグルト。こんなによいものを教えていただいた、サカイ先生に感謝です。
[別記事:魔法の「乾物ヨーグルト」の作り方&アレンジレシピ→]

この記事は『安心』2020年11月号に掲載されています。
www.makino-g.jp