解説者のプロフィール

足利仁(あしかが・めぐみ)
一般社団法人手のひらデトックス協会代表理事。手のひらの反射区を利用し、西洋医学と東洋医学を融合した体質改善のためのメソッドを確立。これまで6000人以上の手を押して診断してきた。「手のひらセラピスト」養成のセミナーなども行っている。
手のひら診断チャート
手のひらのシワ、ハリ、色などを見れば、自分の体の状態が丸分かり!今回は、免疫力低下の原因と、お勧めの反射区(全身の臓器や器官に対応する部位)を4つのタイプに分けてご紹介します。さっそく自分の手のひらを見て、診断してみましょう!


手のひらにペンを置いたとき、ペンと手のひらの真ん中に、3mm以上隙間ができる。



手のひらの真ん中を反対の手の人さし指で軽くたたいたとき、太鼓のようにハリのある音がする。



親指の腹の真ん中をギューッと押したとき、ペコンとへこんだまま、3秒以上戻らない。



親指の付け根外側付近の手のひらの色が、周囲よりも白い。



写真と比べて指先が太い。または、手のひらがパンパンに張っている。



10秒間手のひらを頭より高い位置に上げた後、手のひらが赤や白のまだらになっている。
※赤みや白みは、発疹や乾燥によるものではない。



手の甲を軽く反らしたときに、うっすらとすじが見える。
※すじよりも血管が目立つ場合はNOへ進む。



手の甲を軽く反らしたときに、水かきの辺りがぷっくりしている。



手のひらで二の腕を包み込む。
手のひらの方が温かいと感じる→YES
二の腕の方が温かいと感じる→NO

がんばり屋さんタイプ

原因▶︎
心身の緊張
もむべき反射区▶︎
副腎
いつもがんばり過ぎていませんか? 心と体が緊張し、大きなストレスがかかっています。私たちの体には、生きるためのエネルギーを蓄える「プール」がありますが、ストレスもここからエネルギーを吸い取ります。プールが空っぽに近づくと、免疫力はどんどん下がり、ついには倒れてしまいます。ストレスに対抗する物質を作る「副腎」の反射区を、朝と夕方、眠る前に押しましょう。
毒素ため込みさんタイプ

原因▶︎
リンパの滞り
もむべき反射区▶︎
リンパ節(全体)
なんとなく体が重い、しんどい……そう感じながらがんばっていませんか? そんな方は、体の中の不要物を運ぶ「リンパ」の流れが滞り、免疫力が下がっています。また、余剰な水分が弱い場所にたまり、持病も出やすくなります。体内を浄化するリンパ節の働きを助ける「リンパ節(全体)」の反射区を押しましょう。水分をこまめにとると、効果が高まります。
冷え冷えさんタイプ

原因▶︎
消化器系の不調
もむべき反射区▶︎
小腸
冷え症だと自覚していなくても、二の腕よりも手のひらの方が温かい人は、体の芯が冷えています。本当は疲れているのに、がんばり続けていませんか? 小腸は、慢性的な冷えに大きな影響を受ける臓器。栄養素の消化吸収以外に、人体最大の免疫をつかさどっています。そのため、冷えると免疫力が下がるのです。「小腸」の反射区を押して、免疫力を上げましょう。アレルギーや肌荒れにも効果があります。
ヘロヘロさんタイプ

原因▶︎
全身の疲労
もむべき反射区▶︎
間脳
長い間、全力でがんばり続け、ヘトヘトになっていませんか? 心身を緊張させるスイッチを切れない日々が続くと、自律神経が乱れてしまいます。自律神経は、呼吸や血液循環、体温、消化、排泄などを調整する神経で、生きる力そのもの。免疫も、自律神経の支配を受けています。自律神経の最高中枢である「間脳」の反射区を押して、免疫力を取り戻しましょう。目を閉じて息を吐きながら押すと、効果が高まります。
手のひら治療地図
私たちの両手には、末梢神経を通じて体の各器官と対応している、合計80以上の反射区があります。そして、対応する器官が弱ると、その反射区にさまざまなサインが現れます。反射区をもんでビリビリする、痛いと感じるところは、対応する部位が弱っている可能性大!
《左手の反射区一覧》

①大脳(右)
②目(右)
③耳・鼻(右)
④頸椎
⑤甲状腺
⑥副甲状腺
⑦間脳
⑧肺(左)
⑨心臓
⑩脾臓
⑪胃
⑫膵臓
⑬十二指腸
⑭背骨(上部)
⑮背骨(中部)
⑯背骨(下部)
⑰副腎(左)
⑱腎臓(左)
⑲輸尿管(左)
⑳膀胱
㉑小腸
㉒肩(左)
㉓ひじ(左)
㉔ひざ(左)
㉕リンパ節(全体)
㉖股関節(内側/左)
㉗子宮(女性)、前立腺(男性)
㉘横行結腸
㉙下行結腸
㉚S字結腸
㉛直腸
㉜肛門

①大脳(左)
②目(左)
③耳・鼻(左)
④頸椎
⑤甲状腺
⑥副甲状腺
⑦間脳
⑧肺(右)
⑪胃
⑫膵臓
⑬十二指腸
⑭背骨(上部)
⑮背骨(中部)
⑯背骨(下部)
⑰副腎(右)
⑱腎臓(右)
⑲輸尿管(右)
⑳膀胱
㉑小腸
㉒肩(右)
㉓ひじ(右)
㉔ひざ(右)
㉕リンパ節(全体)
㉖股関節(内側/右)
㉗子宮(女性)、前立腺(男性)
㉘横行結腸
㉝肝臓
㉞胆のう
㉟上行結腸
㊱回盲弁

この記事は『安心』2020年9月号に掲載されています。
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