プロフィール

安西茉莉(あんざい・まり)
レースクイーン・管理栄養士。1991年生まれ、東京都出身。身長161センチ、45キロ。東京家政大学家政学部栄養学科 管理栄養士専攻卒。食品メーカーでの勤務を経験したのち、芸能界へ。レースクイーンとしてさまざまなレース会場で活躍中。栄養学の知識を自らの美と健康の管理にも活かし、“管理栄養士資格を持つレースクイーン”として注目の存在。
腎機能が低下している人は注意が必要です。特に人工透析を受けている人は、急に血管が広がって低血圧になる危険性がありますから、飲むのを控えてください。
にがりを入れて炊くとごはんがおいしい!
読者の皆さま、はじめまして! 私は、レースクイーンやモデルとして芸能活動をしている安西茉莉です。
自分でいうのもなんですが、私はちょっと変わった経歴の持ち主。実は、大学時代に栄養学を専攻していて、管理栄養士の資格を持っています。この業界では、なかなか珍しい「管理栄養士兼レースクイーン」というわけです。
管理栄養士としての視点を活かしツイッターやインスタグラムなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、健康や美容に役立つ情報を発信することにも力を入れています。
そんな私が、最近注目しているのが「にがり」です。にがりは、美と健康への意識が高いレースクイーンやモデル、女優たちの間でも、今ひそかなブームとなっているのです。
私がにがりに注目したきっかけは、入浴剤として「エプソムソルト」を使ったことでした。エプソムソルトは、硫酸マグネシウムの日用品名で、ソルト(塩)とついていますが、実は塩ではありません。欧米ではバスソルトとして一般的です。
このエプソムソルトを入浴剤として使うと、皮膚を通してマグネシウムを吸収することができると聞いて、早速取り寄せたのです。実際に使ってみると、全身ポカポカ、お肌はツルツルになり、体の疲れがスーッと抜けていくことを実感しました。
そこで痛感したのが、「ああ、私もマグネシウムが足りていないんだな」ということです。
管理栄養士としてまじめな話をすると、マグネシウムは、ミネラルのなかでも重要な働きを担っている栄養素です。
マグネシウムが不足すると高血圧や糖尿病といった生活習慣病、骨粗鬆症(骨がもろくなる病気)や心疾患のリスクが高まるとされています。
また、体内にある酵素の働きを活性化する作用があるため、不足すれば代謝が低下し、美容にも悪影響があるでしょう。
マグネシウムが多く含まれている食品は、魚介類や海藻類、そして穀類です。しかし、食の欧米化が進む現代では、栄養バランスが崩れ、必要な量のマグネシウムをとれなくなっているのです。
私も、確実にマグネシウム不足の一人でした。だからといって、マグネシウムが豊富な食品をとろうと思っても、なかなか簡単なことではありません。
そこで、マグネシウムが豊富なにがりの出番というわけです。
にがりの使い方は、とても簡単です。飲み物や料理に、少量のにがりを振りかけるだけ。ごく手軽にマグネシウムを補給できます。
私は、みそ汁を作るときや、お米を炊くときに、にがりを使います。
みそ汁なら、3~4人分の量に対して、10滴ほど(約0.5ml)、お米を炊くときは、3合に対して10滴くらいです(100ml中のマグネシウム量が950mgのにがりを使用)。にがりを入れて炊くと、ごはんがふっくらツヤツヤになって、おいしく炊き上がります。
[別記事:にがりのとり方&活用法→]
疲れやすさが消えて足もつらない!
私がにがりを使い始めたのは、昨年末からです。
ちょうどそのころ、ダイエットのために食事制限をしていて、マグネシウムをはじめ、栄養が全般的に足りていませんでした。そのため体は疲れやすく、頻繁に足がつっていたのです。
ところが、にがりを使うようになると、それらの悩みが改善していくのを実感しました。
まず、足がつらなくなりました。また、発酵食品であるみそとの相乗効果で、胃腸の働きが活性化したためか、お肌の調子も向上。疲れやすさも改善し、栄養不足が補われていると感じました。
そうして、にがりのおかげか、体に無理なくダイエットに成功したのです。
もちろん、にがりをとっていれば、即キレイになって健康になれるというわけではありません。まずは栄養バランスの取れた食生活が基本だと考えています。そして、よく噛むこと、ストレスをためこまないことも大切にしています。
そのうえで、サポートとしてにがりを利用することは、とても健康効果が高い、と実感しています。レースクイーンとして、そして管理栄養士としても、読者の皆さんににがりをお勧めします。
足のつりや疲労感の解消ににがりが効果的(ノザキクリニック院長 野崎豊)
足がよくつるという症状からは、マグネシウム不足が疑われます。マグネシウムは筋肉を緩める作用があり、カルシウムは収縮する作用があります。そのため、マグネシウムが不足すると、筋肉が収縮して足がつりやすくなるのです。
また、マグネシウムはエネルギー産生に関与しているため、不足すると疲れやすくなります。にがりを定期的にとれば、そうした症状も自然と解消します。
なお、にがりを硫酸マグネシウムの入浴剤のかわりに使っても、同様の効果が期待できます。
[別記事:医師が注目するにがりの血液サラサラ効果→]

この記事は『壮快』2020年7月号に掲載されています。
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