始めた翌々日に体重が2kg減った!
[別記事:牛脂を活用すれば健康的にやせる→]
私は太りやすい体質なので、若いころから運動をして、60〜63kgを維持していました。身長は174cmです。ところが、結婚して子供が2人になったころから運動量が減り、あっという間に86kgになりました。
一念発起して、スポーツクラブに通い始めました。同時に、玄米と鶏胸肉、野菜を中心とした食生活を心がけたおかげで、体重は70kgまで戻りました。
しかし、仕事が忙しく、スポーツクラブに通う時間が取れなくなりました。そして、体重も徐々に増えてきたのです。
体重が79kgまで増えたとき、ツイッターで「牛脂ダイエット」を見つけました。正直いって最初は、「脂を食べて大丈夫なの?」と疑問に思いました。
でも、お笑いコンビ・ブラックマヨネーズの小杉さんも実践してやせたというし、ツイッターで紹介されている本を読んだら、理論も納得できました。
そこで、実験のつもりで始めることにしたのです。モチベーション維持のために、私はダイエットの状況をツイッターで報告することにしました。
まずは、牛脂スープを作りました。牛脂をお湯で煮て、スープの素と天然塩で味つけしましたが、全くおいしくありません。あとからわかったのですが、このとき私は、ステーキ肉についてくるサイコロ状の脂を使っていたのです。
それでも驚いたことに、翌々日に体重が2kg減りました。その後の1ヵ月間は、500gの増減をくり返したので、「やめようかな」「いや、もう少し続けよう」と迷ってばかりでした。
また、糖質を我慢するのも大変でした。仕事上、飲み会が多く、二次会で、すしやラーメンを食べてしまうこともありました。この時期は「断糖」ではなく、「緩い糖質制限」でした
牛脂スープを職場に持参
そのころ、本を読み直したら、「牛脂が違う」ことに気づいたのです。
すぐに牛脂を売っているお店に行って購入し、ほんとうの牛脂でスープを作りました。それを飲んでみたら、おいしくてビックリ!夕食だけでなく、スープジャーに入れて職場に持参し、昼にも飲みました。
昼と夜は、スープのほかに肉や卵を食べます。カリカリに焼いた牛脂も、よく食べます。
味つけは主に塩ですが、牛脂を焼いたときに出る油にカツオ節を入れてステーキソースにしたり、卵とビタミンC、MCTオイル(中鎖脂肪酸を主成分とした油)でマヨネーズを作り、アンチョビを加えてタルタルソース風にして、サバの水煮にかけたり、おいしく食べるための工夫を楽しんでいます。ご飯がなくても大満足です。
朝食は、ビタミンCとMCTオイルを入れた紅茶だけですが、昼まで空腹は感じません。
牛脂などの脂質と、肉や卵などのたんぱく質を積極的にとり、糖質をカットした生活で、体重がするする落ちてきました。3ヵ月半経った現在(*雑誌掲載時)、すでに7kg減っています。
今は飲み会でも、糖質のない焼酎を飲み、ローストビーフやブリなど、高脂質のたんぱく質を選びます。二次会のすし屋やラーメン屋は、パスです。翌日の体重を考えると、自然とそうなります。
体重はジグザグをくり返しながらも、減り続けています。
体調もよくなっています。以前は、朝なかなか起き上がれませんでしたが、今はパッと目が覚め、すぐに体が動きます。
最近は、糖質制限について学んだことを書きつづったブログも始めました。体調がいいので、この食生活を続け、あと3kgやせたら筋肉トレーニングを再開しようと思っています。

ご飯がなくても大満足!
「食べない物」ではなく「何を食べるか」考える(アキバ水野クリニック院長 水野雅登)
ダイエットに最も大切なのは「考え方」です。我慢すればするほど、ダイエットは続かず、必ずリバウンドします。
「食べない物」を考えると、それを食べたくなります。ですから、「何を食べるか」を常に考えるようにしましょう。また、「なぜ、この食事にするのか?」という原点を、常に思い返すようにしましょう。その理由などを、紙に書いておくのも効果的です。
[別記事:牛脂を活用すれば健康的にやせる→]

この記事は『壮快』2020年5月号に掲載されています。
www.makino-g.jp