コンニャク生活を始めたところ、お通じが以前に増してよくなりどんどん体重が減少しました。減量と並行して、毛穴が小さく目立たなくなり、肌触りもスベスベになりました。【解説】橋爪佐和子(鍼灸院「四次元堂」鍼灸指圧師・コンニャク料理研究家)

解説者のプロフィール

画像: 解説者のプロフィール

橋爪佐和子(はしづめ・さわこ)
1982年生まれ。鍼灸あん摩マッサージ指圧師。鍼灸院「四次元堂」2代目主。鍼灸師だった祖父の影響で幼少期から東洋医学や自然療法の知恵を学ぶ。中央大学総合政策学部卒業後、日本鍼灸医療専門学校に進学し鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。2011年、祖父の鍼灸院の屋号を継ぎ開業。日本古来の鍼灸指圧に基づく施術を行う一方、伝統食であるコンニャクを用いたレシピや健康法を発信し、海外からも注目を集めている。

産後太りで肌状態が格段に悪化!

私の「コンニャク」に対する関心の高さは、母譲りです。

母は、コンニャクを凍らせた「氷コンニャク」で数々の料理を作り、よく食卓に並べていました。私も氷コンニャクを愛食して7kgのダイエットに成功した経験があります。

ところが、妊娠を機に太り、40kgだった体重が53.5kgまで増加(身長は156cm)。出産したら5kgほど減りましたが、それからは子供の世話で忙しく自分の体など、あと回しです。気づけば1年半もの間、産後と同じ48.5kgのまま、漫然と過ごしてしまいました。

また、産後太りに加えてもう一つ、悩みがありました。肌の状態が格段に悪くなったことです。毛穴が開き、ツヤやハリ、スベスベ感が失われました。

私は鍼灸院を開業しており、治療メニューの一つに、「美容鍼」があります。治療する側の肌状態が悪いようでは、説得力がありません。これまで肌には自信があっただけに、「なんとか元に戻したい」という気持ちが強くありました。

再び氷コンニャクのお世話になることも考えましたが、育児に追われていると、コンニャクを切って凍らせるのも、ひと手間です。普通のコンニャクは、ときどき食べていましたが、その程度ではやせません。

そこで、「普通のコンニャクでいいから、毎日の食事に取り入れる」と決めました。

例えば「コンニャクサラダ」。コンニャクをさっと洗って、手でひと口大にちぎったら、ドレッシングに5分ほど漬けます。それから、お好みの野菜と和えるだけです。ちぎって表面積を増やすことと、先にドレッシングをなじませておくことが味染みをよくするコツです。

ちなみに私は、常に「アク抜き済み」と書かれた商品を購入しているので、下ゆではしません。さっとお湯で洗うだけでも十分おいしく食べられます。

画像: 橋爪先生の「コンニャクサラダ」

橋爪先生の「コンニャクサラダ」

スベスベ美肌になりツヤやハリも復活!

独りのランチには、「しらたきパスタ」をよく食べました。

産後はとにかく時間がなく、ゆでたパスタを市販のソースで和えて、それだけで1食にしてしまうことがありました。けれども、ほぼ糖質だけの食事は、多少の罪悪感が残ります。

そこで、パスタの量の半分程度を、しらたきで置き換えることにしました。パスタをゆでる際、鍋から引き上げる直前に、しらたきを投入。少し温めたらパスタといっしょに湯を切り、ソースで和えます。

これだけで、カロリーオフになり、かわりに食物繊維がプラスされます。味には、ほとんど影響しません。時間が経っても伸びた感じがしないうえ、プリプリした食感が、かえっておいしいくらいです。

こうして、コンニャク生活を始めたところ、早くも翌日に、ドッと便が出ました。そこからお通じが以前に増してよくなりどんどん体重が減少しました。

コンニャク生活は3ヵ月続けましたが、失敗もありました。

スルスルやせるのがおもしろく、途中で1日2食をコンニャク料理に置き換えたところ、1ヵ月も経たずに体調をくずしてしまったのです。体力が落ちて元気がなくなり、2回もカゼをひきました。このときは、板コンニャクにして、1日に2枚ほど食べていたでしょうか。

コンニャクはかさがあるので満腹感を得られますが、反面、ほかの食べ物がとれなくなってしまいます。当時は明らかに、栄養が足りていませんでした。コンニャクは、多くても1日に1枚(200g)程度が適量だと、痛感したしだいです。

けっきょく、3ヵ月が経ったところで体重は7.5kg減り、41kgまで戻りました。数値こそ産前には及びませんが、動きやすく体調もいいので、今の体重がベストかと思います。やせてから2年以上経ちますが、リバウンドもしていません。

減量と並行して、肌状態も、みるみるよくなりました。

毛穴が小さく、目立たなくなり、肌触りもスベスベになりました。ツヤやハリも復活し大満足です。これなら、患者さんの前でも恥ずかしくありません。

コンニャクには、美肌成分のセラミドが含まれています。コンニャク精粉からよりも、生芋から作られたコンニャクのほうがセラミド含有量が多いので、私は極力、生芋コンニャクを選ぶようにしています。肌状態が改善したのは、このセラミドのおかげもあるのでしょう。

実は、私の夫も、コンニャクの恩恵を受けた一人です。

夫は過労とストレスから激太りして、2019年3月の時点で、体重は約100kg、最大血圧は180mmHg以上もありました(基準値は140mmHg未満)。それが、外食をやめて2ヵ月のコンニャク生活を実践したところ、体重が8kg減少し、血圧も120mmHgまで降下したのです。

患者様のなかには、1ヵ月のコンニャク生活で7kgやせた50代の女性もいらっしゃいます。ぜひ皆さんもふだんの食生活にコンニャクをプラスして、健康や美容に、役立ててみてはいかがでしょうか。

画像: この記事は『壮快』2020年5月号に掲載されています。 www.makino-g.jp

この記事は『壮快』2020年5月号に掲載されています。

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