手足が温まって全くカゼをひかない!
[別記事:ショウガみそ汁は冷えを撃退する最高コンビ→]
ショウガみそ汁を食べるようになったのは、今から5年以上前のことです。みそ汁も、ショウガも、ともに優れた健康効果を有する食品です。両者を合わせて使うことで、多くの健康効果が得られると考えました。
私の場合、ショウガは乾燥させた物を使っています。乾燥させると、有効成分の一つであるジンゲロールがショウガオールに変わるのです。ショウガオールになると、冷えの改善効果が高まります。
私は整体院を営んでおり、冷え症の患者さんもたくさんいらっしゃいます。見逃してならないのは、冷えることで、ほかの症状がさらに悪化するケースが多いという点です。
そうした意味で、冷えを取ってくれるショウガみそ汁は、冷えでお悩みを抱える多くのかたにお勧めできるのではないかと考えました。
自分で作って、その効果を実感すると、早速、患者さんにも勧めるようになりました。

山梨県で多くの患者さんに勧めている西川先生
まず、乾燥ショウガの作り方を説明しておきましょう。
ショウガは皮つきのまま使うことがポイント。皮にも有効成分が豊富に含まれているからです。皮つきのまま、ショウガを厚さ1~2mm程度に薄くスライスします。それをなるべく、天日干しします。1~2日干せばOKです。
乾燥ショウガをみそ汁に入れるのは、みそを入れる直前です。量は数枚でかまいません。包丁の背などでつぶしてから入れましょう。その後、みそを溶き入れれば完成です。
私自身も、試し始めたころからずっと、1日2回、ショウガみそ汁を食べています。ショウガみそ汁を食べるようになって以来、全くカゼをひかなくなりました。手足が温まっているのも実感しています。
私は、施術を行う影響で、股関節に痛みを感じることが多かったのですが、ショウガみそ汁を継続するようになってからは、股関節痛も楽になったと感じています。
ショウガみそ汁は、冷えの改善だけではなく、痛みやコリを和らげる効果も期待できるといっていいでしょう。
散歩ができないほどの腰痛が大改善!

ショウガで冷えを解消!
では、効果があった体験例を紹介しましょう。
Nさん(70代・女性)は、腰痛で来院しました。腰から足の先まで痛みが走るような状況だったそうです。散歩していると、痛みで足が動かなくなってしまうこともあり、散歩ができないとお嘆きでした。
ショウガみそ汁をお勧めして食べ続けてもらったところ、状態がしだいによくなってきました。腰痛が緩和し、現在は、疲れると足が重くなるくらいで、痛みはほぼ改善しています。散歩も楽しめるようになったそうです。
Iさん(60代・男性)は、ひどい冷え症と肩こりで来院。すし職人のIさんは、日ごろから、腕や手を使い過ぎている影響も大きかったのでしょう。そこに冷えが加わり、肩こりをさらに悪化させていたと考えられます。東洋医学では、「頭寒足熱」の状態が健康にいいと考えられていますが、Iさんは逆に、足が冷え、頭がのぼせた状態でした。
そこでショウガみそ汁をとってもらい、冷えの改善を図りました。すると、Iさんは汗をかくようになり、冷え症がよくなっただけでなく、ひどい肩こりも改善しました。
Sさん(20代・女性)は、片頭痛に悩み、病院に通って投薬を受けていましたが、いっこうによくならないとのことで来院。多分に漏れず、ひどい冷え症でした。このかたの場合、甘い物好きの偏った食事が、体の冷えを生み出していたと考えられます。
ショウガみそ汁をとってもらったところ、冷え症がよくなり、薬を飲んでも治らなかった片頭痛が楽になってきました。
このように冷えをとることで、片頭痛がよくなったかたが何人もいます。
ショウガみそ汁はダイエットにも有効です。ショウガには、脂肪の燃焼を促進させる働きがあるので、持続してショウガみそ汁を摂取することで、やせる人がとても多いのです。ショウガみそ汁を1ヵ月くらい継続して食べると、効果が現れ始めます。
実際に、肥満に悩んでいたHさん(20代・女性)にも、ショウガみそ汁をお勧めしました。すると、70kgを超えていた体重は最終的に7~8kg減って、見た目もかなりスラッと変化しました。
このように、ショウガみそ汁には、多くの健康効果が期待できます。皆さんも、ぜひ試してみてください。
[別記事:ショウガみそ汁は冷えを撃退する最高コンビ→]

この記事は『壮快』2020年3月号に掲載されています。
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