解説者のプロフィール

中川祐子(なかがわ・ゆうこ)
フリーアナウンサー・気象予報士。ニュース・情報・バラエティなど多数のテレビ番組で活躍。2014年、「国民的美魔女コンテスト」でファイナリストになり、写真集やDVDデビューを果たした。2019年1月、最新DVD『bewitched』(イーネット・フロンティア)を発売。驚異的な若さから、美容・アンチエイジングに関するメディアへの出演も多い。
オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/nakagawa-yuko/
ゴシゴシ洗っても肌はプルプルピカピカ
私は1月で48歳になりましたが、シワもシミもありません。20代、なかには大学生に見えるとおっしゃってくれるかたもいて、うれしいですが、少し照れくさいです(笑)。
2019年1月にDVDを発売しましたが、その中では白い競泳水着やセクシーなメイド風の服も着ました。似合うかどうか不安でしたが、とても好評だったそうです(笑)。
そんな私が10年近く朝晩の日課として続けているのが、「こんにゃくスポンジ洗顔」です。
皆さん、こんにゃくスポンジはご存じですか? 最近は大きめのスーパーやドラッグストア、100円ショップなどにも売っている洗顔用のスポンジです。
こんにゃくスポンジは、食べるこんにゃくと同じようにこんにゃく芋で作られています。売られている状態ではカチカチに乾燥していますが、水やぬるま湯で戻すとプルプルになります。
水分で膨らんだプルプルのスポンジで洗顔をすると、顔もツルツルのプルプルになるんです!

こんにゃくスポンジ。水やぬるま湯で戻すとプルプルになる
こんにゃくスポンジに出会う前、それまでまったくお肌のトラブルに悩んだことがなかった私も、30代になってから、急に大人ニキビができるようになりました。
仕事柄、濃いメイクをすることもあります。毛穴に少しでもメイクの汚れが残っていると、すぐ大人ニキビの原因になってしまいます。
10代の頃のニキビと違い、大人ニキビは治りが遅いものです。ですので、できてしまってからのケアよりも、極力作らないことに神経を使ったほうが得策なのです。
毛穴に皮脂や汚れをためないためには、とにかく洗顔が大事──私はそう思って、いろんな洗顔方法を試しました。
私はそもそも「体はタオルでゴシゴシ洗うのに、顔はどうして手で洗うんだろう」と、疑問に思っていました。手で洗う顔だけ、ちゃんと汚れが落ちていない気がしていたのです。
私は顔をゴシゴシ洗って、毛穴の角栓まできれいに取り除いて、さっぱりしたいタイプです。そんな私にとても理想的だったのが、こんにゃくスポンジです。
プルプルのこんにゃくスポンジは、強めにこすって洗っても肌が傷みません。それでいて、毛穴の奥まできれいになるのがスゴイんです!こんにゃくスポンジ洗顔をするようになってから、大人ニキビに悩まされることもなくなりました。

「強めにこすって洗ってもお肌が傷まないんです」(中川)
いろいろ試す中で、大失敗したこともあります。昔、はやっていた「メガネ拭き洗顔」というのを知っていますか?市販のメガネ拭きで洗顔するというものですが、メガネ拭きは肌触りがいいようでいて、少しでも強くこすると肌が赤くヒリヒリになってしまうのです。
こんにゃくスポンジなら、肌の上を滑らせるようにこするので、こすり過ぎることがありません。
私の場合、モコモコに泡立てた洗顔フォームで顔全体を丁寧に洗い、仕上げに泡の上からこんにゃくスポンジでクルクルします。刺激が少なくて肌に優しいのに、うれしいほどしっかり洗えた感が得られます。
毛穴の汚れをしっかり取りたいかたにはほんとうにお勧めです!「顔を洗ってもザラザラする」というかたも、ぜひ試してみてください。
こんにゃくスポンジは、使わないときは乾燥してカチカチに固まっています。カビが生えにくいという利点もあり、浴室が清潔に保てます。
その意味では長く使えるもののようですが、私は1〜2カ月で交換しています。100円から数百円で買えるものですから、くたびれたなと思ったら新しいものに替えてゴシゴシ洗顔しています。
口元を鍛えるペットボトル呼吸
そしてもう一つ、ここ数年始めた美容法があります。「ペットボトル呼吸」です。これは顔のたるみとほうれい線の予防のために始めました。
私は2Lのペットボトルの水を2〜3日かけて飲みます。飲み終えたペットボトルを捨てるとき、ペットボトル呼吸をしてからゴミ箱に入れるのを習慣にしています。
ペットボトル呼吸のやり方は、次の通りです。
❶空のペットボトルを口にくわえて、思い切り息を吸う。手を放してもくわえていられるくらい強く吸い、そのまま10秒ほど吸い続ける
❷息を思いっきり吐いてペットボトルを膨らませる。これを20回繰り返す
毎日するのはけっこうたいへんですが、2〜3日に一度、それもペットボトルが空になったとき、と決めていれば続けられます。むしろ、「これを飲み終わったらやろう」という気持ちになってくるのです。
この歳になっても、たるみやほうれい線で悩むことがないのは、ペットボトル呼吸を始めたことも大きいのかなと感じています。

もう一つ、10年以上、お風呂の中で毎日続けているのが、「顔筋トレーニング」です。
これも、そのための特別な時間を作ると続かないので、毎日入浴中にやっています。今ではやらないと逆に気持ち悪いほど、あたりまえになっています。
顔筋トレーニングは、たるみを解消し、リフトアップにもとても効果があるので、ぜひ皆さんもやってみてください。
❶上を向いて舌を思い切り出して10秒維持する。3回繰り返す
❷正面を向いて目を細め、ほおの筋肉を持ち上げる。3回繰り返す
❸「あ・い・う・え・お」と言いながら、口の周りの筋肉を大きく動かす
❹頭頂部からロープが出ているのをイメージして、そのロープをつかんで頭を上に引き上げながら、顔も引き上がっていることをイメージしながら上体を伸ばす
①〜④までやっても5分ほどのエクササイズです。それでも時間がない場合は、いくつかをやるだけでも全然違うと思います。
私の場合は、こうした顔のケアを行うとき、いつも前向きに考え、脳と心に「私は老けない」と言い聞かせながらやっています。体の前に心から老化しないこと、「どうせこの年だし」などと諦めないことが大事なんだと思います。
前向きに、笑顔でいると美しくなる
あと、私がふだんの生活で特に気をつけているのは、紫外線対策です。「紫外線老化」という言葉があるくらい、紫外線は美容の大敵です。紫外線はシミだけでなく、シワの原因にもなると言われています。
注意したいのは、夏以外、晴れの日以外の紫外線対策です。冬は日差しが弱いから、雨の日は太陽が隠れているからと対策を怠り、外を出歩くと、かなりの紫外線を浴びてしまいます。
私は季節や天候に関係なく、毎日必ず日焼け止めを塗り、常に日傘を持ち歩いています。
食事面では、なんと言ってもお肉が大好き!焼き肉もステーキもすき焼きも大好きで、男の人が驚くほど食べます。ステーキ屋に行くと、450gのステーキを食べることもあります(笑)。
野菜も食べますが、ニンジンだけは嫌いなので食べません。ニンジンにはカロテンなどの重要な栄養素も含まれますが、それは別の食材で補います。体にいいからと嫌いなものを無理に食べて、ストレスをためるようなことはしません(笑)。
コーヒーも大好きで、よく飲みます。1日5杯以上飲むこともあります。逆に、コーヒーがあれば、朝食、下手をすると昼食もいらないほどです。その代わり、夜はお肉など、好きなものをたくさん食べます。

「笑顔は顔の筋肉のトレーニングになります。そして、ますますきれいになるんです」(中川)
私は毎晩、拡大鏡で顔を見て、肌のチェックをしています。毛穴の汚れはないか、皮膚がたるんできていないか、シミやシワはないか──こうして毎日チェックをしていれば、トラブルにすぐに気づき、対処できます。
どんなことでも、早めにケアすれば、簡単に解決できます。放置して悪化させれば、治るのが難しくなりますし、時間もかかります。
洗顔でも顔筋トレでも、やりながら、あるいはその後に「効いてる!」といううれしい感情を持ってください。「うれしい」「楽しい」といったポジティブな感情は、美容に大きなプラスになります。
前向きでいると表情は明るく、自然と口角が上がって笑顔になります。笑顔は口の周りやほおの筋肉のトレーニングになります。これが美容面でプラスになります。そして、ますますきれいになれるのです。
奇跡の48歳・中川祐子さんが実践する
いつまでも若々しい顔を保つ3大美顔習慣
① こんにゃくスポンジ洗顔

市販のこんにゃくスポンジで、毛穴の汚れ、角栓まで取れるようにしっかり洗顔する
② ペットボトル呼吸

2L入りのペットボトルの水を飲み切ったときに行う。ペットボトルを口にくわえて、思い切り息を吸う。
10秒ほど吸い続けたら、今度は息を思い切り吐いてペットボトルを膨らませる。これを20回繰り返す
③ 顔筋マッサージ
※必ず全部やらなくてもよい。気がついたときに行う

❶上を向いて舌を思い切り出して10秒維持する。3回繰り返す

❷正面を向いて目を細め、ほおの筋肉を持ち上げる。3回繰り返す

❸「あ・い・う・え・お」と言いながら、口の周りの筋肉を大きく動かす

❹頭頂部からロープが出ているのをイメージして、そのロープをつかんで頭を上に引き上げながら、顔も引き上がっていることをイメージしながら上体を伸ばす

この記事は『ゆほびか』2020年3月号に掲載されています。
www.makino-g.jp